【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|ONとOFFの使い分けが重要だ

2016年06月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

東京の自宅に居ながら早く「富山に戻りたい」自分がいる。

アウェー・相模原戦は1-0で勝利。富山は12試合消化時点で首位に勝点2差の4位に順位を上げてきた。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 相模原とのアウェーマッチを終えて、東京の自宅へ戻った。
 
 久しぶりにゆっくりと時間を過ごせる日は、選手にとってもコーチングスタッフにとっても大事な一日である。
 
「やっぱり自宅はいいな……」と、普通は東京を離れるのが億劫になりがちなのかもしれないが何故か違う。
 
 朝は5時半には目が覚め、無理をしながら二度寝(笑)。正直、早く「富山に戻りたい」と思っている自分がいる。
 
 この時期の湿気と暑さを考え、さらには次節のキックオフ時間に合わせて翌日の練習の集合時間を17時にしていることを考えれば、ギリギリまでのんびりできるのであるが、北陸新幹線「かがやき」の時刻を早くも調べてしまう。
 
 アスリートにとって、一番大事な「ONとOFF」の使い分けは、指導者にとって案外難しいものだ。ピッチ内はもちろん、その周辺のことにも深く入り込めば入り込むほど切り離せない。
 
 アスリートから指導者となり職業病なのだろうか……。そわそわやる事がいっぱいある。考えたいことがある。早く富山に戻って……と。
 
 落ち着かない(笑)。
 
 よくサッカーでは、「スイッチ」という言葉が使われる。
 
 サッカーだけではないのかもしれないが、いつスイッチを入れるか。大切な事である。
 
 試合中で言えば、「攻撃のスイッチ」などと言ったりする。どこでゴールに向かう推進力を上げるのか。そのための合図となるプレーが"スイッチ"になる。
 

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