中島や小倉、大関らに刺激
ここまでタイ戦の途中出場のみのシュミット。韓国戦で出番はあるか。写真:松尾祐希
ドイツで生まれ育ったMFニック・シュミット(ザンクトパウリU19)が、中国の地で充実の日々を過ごしている。
U-20アジアカップ(U-20ワールドカップのアジア最終予選)を戦っているU-20日本代表は、グループステージの2試合を終えて1勝1分けのグループ2位。ノックアウトステージ進出を目ざして、2月20日に韓国とのGS最終節に臨む。
2007年の9月生まれで日本の新高3世代のシュミットは、飛び級で今大会に参加。昨年10月に初めて世代別代表に名を連ねると、翌月には今回のU-20アジアカップをターゲットとするU-19日本代表に初招集。守備能力と展開力に長けたボランチとして評価を高め、今大会でもメンバー入りを果たした。
日本人の母とドイツ人の父を持ち、幼い頃から「日本代表に憧れていた」というシュミット。徐々にチームのやり方にも慣れ、ピッチ内外でドイツと日本の違いを受け入れながら前に進んでいる。
日本語は今も勉強中でコミュニケーションを取るのも一苦労だが、仲間たちやコーチングスタッフのおかげで連係面の構築も問題ない。大会前の千葉合宿では羽田憲司コーチからマンツーマンで指導を受け、動画を用いながらドイツと日本の守備における考え方の違いを学んだ。シュミットも"特別講座"をこう振り返る。
「ドイツと日本のサッカーは違う。守備のやり方も教えてもらったし、ドイツは中盤にアンカーを置くので、ダブルボランチの考え方とかを学んだ。他にも守備面で覚えることがあったので本当に良かったと思う」
【画像】華やかなコスチュームでエール! 大会を彩る韓国女子サポを特集!
U-20アジアカップ(U-20ワールドカップのアジア最終予選)を戦っているU-20日本代表は、グループステージの2試合を終えて1勝1分けのグループ2位。ノックアウトステージ進出を目ざして、2月20日に韓国とのGS最終節に臨む。
2007年の9月生まれで日本の新高3世代のシュミットは、飛び級で今大会に参加。昨年10月に初めて世代別代表に名を連ねると、翌月には今回のU-20アジアカップをターゲットとするU-19日本代表に初招集。守備能力と展開力に長けたボランチとして評価を高め、今大会でもメンバー入りを果たした。
日本人の母とドイツ人の父を持ち、幼い頃から「日本代表に憧れていた」というシュミット。徐々にチームのやり方にも慣れ、ピッチ内外でドイツと日本の違いを受け入れながら前に進んでいる。
日本語は今も勉強中でコミュニケーションを取るのも一苦労だが、仲間たちやコーチングスタッフのおかげで連係面の構築も問題ない。大会前の千葉合宿では羽田憲司コーチからマンツーマンで指導を受け、動画を用いながらドイツと日本の守備における考え方の違いを学んだ。シュミットも"特別講座"をこう振り返る。
「ドイツと日本のサッカーは違う。守備のやり方も教えてもらったし、ドイツは中盤にアンカーを置くので、ダブルボランチの考え方とかを学んだ。他にも守備面で覚えることがあったので本当に良かったと思う」
【画像】華やかなコスチュームでエール! 大会を彩る韓国女子サポを特集!
また、同じポジションの選手から学ぶことも多く、チーム最年少のボランチは先輩たちのプレーに刺激を受けている。
「(中島)洋太朗、小倉(幸成)、(大関)友翔は本当によく周りが見えています。そして、周りを助けてくれる選手」
そうした時間を経て、迎えた初戦のタイ戦(3-0)。ベンチから戦況を見守ると、81分に大関友翔(川崎)に代わってボランチでプレーした。中島とコンビを組み、短い時間ながらも持ち味を発揮。国内合宿の時よりも連係面もスムーズになっており、守備面でもポジショニングを意識してうまくスペースを埋めた。
続くシリア戦(2-2)は出番を得られなかったものの、代表活動の経験は貴重な財産になる。今大会の優勝やU-20ワールドカップへの出場はもちろん、自分の世代でも世界を目ざすうえでも大きな意味を持つ。本人の自覚は十分。2年後のアジアカップやワールドカップではキャプテンとしてチームを引っ張りたいという想いがある。
今はまだ小さなつぼみかもしれない。花開く時を信じ、ポテンシャルを秘めた俊英は日本のために全身全霊を尽くす。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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【記事】日本のグループステージ突破条件は? 韓国に勝てば1位通過、敗れた場合は…【U-20アジア杯】
【記事】「日本よ、出てこい」日韓戦を前に8強確定で韓国のメディアは余裕たっぷり。船越ジャパンは敗戦ならGS敗退の可能性も「宿命のライバルは超緊張状態だ」【U-20アジア杯】
「(中島)洋太朗、小倉(幸成)、(大関)友翔は本当によく周りが見えています。そして、周りを助けてくれる選手」
そうした時間を経て、迎えた初戦のタイ戦(3-0)。ベンチから戦況を見守ると、81分に大関友翔(川崎)に代わってボランチでプレーした。中島とコンビを組み、短い時間ながらも持ち味を発揮。国内合宿の時よりも連係面もスムーズになっており、守備面でもポジショニングを意識してうまくスペースを埋めた。
続くシリア戦(2-2)は出番を得られなかったものの、代表活動の経験は貴重な財産になる。今大会の優勝やU-20ワールドカップへの出場はもちろん、自分の世代でも世界を目ざすうえでも大きな意味を持つ。本人の自覚は十分。2年後のアジアカップやワールドカップではキャプテンとしてチームを引っ張りたいという想いがある。
今はまだ小さなつぼみかもしれない。花開く時を信じ、ポテンシャルを秘めた俊英は日本のために全身全霊を尽くす。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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