「別次元だなって」開幕節でJ1初弾も、広島の大卒ルーキー中村草太が痛感した先発メンバーと自身の差は?

2025年02月16日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「結果が出ているところは嬉しいですけど…」

J1開幕節で広島を勝利に導く決勝ゴールを挙げた中村。写真:永島裕基

 期待の大卒ルーキーが2試合連続ゴールを挙げた。

 サンフレッチェ広島は2月16日、J1第1節でFC町田ゼルビアと敵地で対戦。2-1で逆転勝利を収めた。

 この試合で勝利を決める決勝ゴールを挙げたのが、今季、明治大から加入したFW中村草太だ。72分から、2シャドーの一角で出場した22歳は、77分にさっそく結果を出す。

 遠い位置からジャーメイン良が放った強烈なミドルシュートのこぼれ球に、いち早く反応。GKが弾いたボールを右足で冷静にゴール右に決めた。

 12日に行なわれたアジア・チャンピオンズリーグ2のラウンド16でも、途中出場で先制ゴールをマーク。公式戦で2戦連続得点に本人は、「嬉しい」と率直な感想を述べつつも、決して油断はない。

「結果が出ているところは嬉しいですけど、やっぱりそれ以外のところのプレー精度に、まだスタメン組と差があると感じています」
【動画】恐るべきルーキー、こぼれを押し込んだのは中村草太! プロ初ゴールも
 実際にプロの舞台に踏み入れ、先発メンバーなど、ほかの広島の選手たちとの差を痛感したという中村。具体的には、プレー精度や状況判断の部分だと強調する。

「別次元だなって。日頃の練習からもそうですが、やっぱり頭の回転や質。シュートのところは今、結果が出ていますけど、それ以外のドリブルの精度や状況判断も含めて、やっぱりそういったところはまだまだ差があると感じています」

 大学時代に思い描いていたのは、J1で開幕スタメン。しかし、実際はまだスーパーサブという立ち位置にいる。

 それでも中村は、「どの立場でも全力を尽くすのは、大学からずっと変わらずやってきたところ。プロの世界でも同じことをやる。とにかく良い準備をして、与えられたポジションや時間で自分の持っている力を全て出したい」と定位置獲得に向けて全力で走り続ける覚悟だ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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