「各駅停車のパスだった」鈴木優磨が湘南戦の敗因に言及。新スタイルの取り組みに「我慢強くやっていくのは決まっている」

2025年02月16日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「結果も出さなきゃいけないなっていう気持ちもあります」

「少ないチャンスでも決め切る」と決意を口にした鈴木。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第1節]湘南 1-0 鹿島/2月15日/レモンガススタジアム平塚

 鹿島アントラーズは2月15日、J1の開幕戦で湘南ベルマーレと敵地で対戦。鬼木達新監督のもとで"新しい鹿島"を見せるべく臨んだものの、64分に福田翔生のゴールを許し、0-1で敗れた。

 立ち上がりは、ボールを保持しながら相手陣内に攻め込み、4分のCKの場面では鈴木優磨が強烈なボレーシュートを放ったものの、相手GK上福元直人に防がれた。

 その後もポゼッションからチャンスを窺うが、時には最終ラインが5枚に変化する相手を崩せず。カウンターからピンチを招く場面も少なくなかった。

 前線で奮闘していた鈴木は「今日は決定的なチャンスを作れそうなのがコーナーキックしかないっていうのは、やっぱり僕らも深刻に受け止めてます。なかなか5枚の引いた相手に対して流れを取る形、絵が見えなかったというのが正直な感想」と危機感を露わにした。
【画像】敵地に大集結!最後まで声援を送り続けた鹿島アントラーズサポーターを特集!(Part1)
 鋭いパス回しからの前進で好機を狙う攻撃、奪われた際はハイプレスからの即時奪還など、意図は感じられたものの、完成度はいまひとつ。

「今年はチームとして我慢強くやっていくというのは決まっているんで、正直なところ、フラストレーションが溜まると思います。レオ(・セアラ)もそうだろうし、途中から出た前線の選手もそうだったし。でも、我慢強くやっていくしかない」

 特に、ベースとなるパスワークについて、背番号40は「各駅停車のパスだった」と表現した。

 相手を食いつかせるパスが少なく、前線に届けられるのは「五分五分」のパスが多いなど、ボール支配率は53パーセントと相手を上回っていたが、そのポゼッション率が効果的ではなかった。

「それをなんとかしなきゃいけないのが僕らでもあるんですけど、今、目ざしてる形がすごく高いところにあるので、そこに対してはすごく辛抱強くやっていかないといけないってのは僕たちも感じてますし、見てる皆さんも感じてると思います。それでもやっていくってことに舵を切ったので、そこは僕たちも信じてやっていくしかないなと思います」

 産みの苦しみは想像以上だった。「それでも鹿島なので結果も出さなきゃいけないなっていう気持ちもあります」と次戦での挽回を期す。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

【記事】「おい、二度と呼ばねぇぞ」内田篤人が代表監督の"激昂事件"を回想「そりゃ、ブチギレますよ…」

【画像】編集部が厳選! ゲームを彩るJクラブのチアリーダーを一挙紹介!

【画像】敵地に大集結!最後まで声援を送り続けた鹿島アントラーズサポーターを特集!(Part2)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事