2025年２月15日にRB大宮アルディージャがモンテディオ山形に２-１と勝利したあと、ミックスゾーンに出てきた杉本健勇は記者団に囲まれた瞬間「今日、点を決めてないのに（笑）」と少し驚いた表情で反応。自分よりも活躍した選手に話を聞いてくださいというスタンスを醸し出したが、記者のひとりに「チームとして大事な開幕戦でしたね」と言われると、「かなり準備してきましたから」と答えた。

 「まずは勝って良かったです」と感想を述べた杉本は、昨季からのチームの変化について「新しい選手は入りましたが、チームのやり方、決まり事はそこまで変わってない」とコメントしつつ、「味方との距離感、関係性はもっと上手くやれたはず」と課題も口にした。

「開幕戦は失点したくないから、かたい試合運びになってしまいます。攻撃の部分はゲームを重ねれば良くなっていくと思います」

 

　「RB大宮アルディージャ」になって注目度が高まった分、プレッシャーもあったはずで、だからこそ「勝てて良かった」（杉本）。

　３-４-２-１システムのシャドーとして組み立て、チャンスメイクに関与しつつ、守備での貢献度も高かった杉本。ここからチームを躍進させるうえで、間違いなくキーマンのひとりになる。

取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）

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