2025年２月15日にNACK５スタジアム大宮で開催されたJ２開幕節、RB大宮アルディージャがモンテディオ山形に２-１とドラマチックな勝利を収めた。１-１で迎えた90＋７分、ホームチームはコーナーキックのチャンスから途中出場の藤井一志がヘッドで叩き込んだ決勝弾で勝ち越したのだ。

　そんな試合で注目されたのが、レッドブル社のグローバルサッカー責任者であるユルゲン・クロップ。かつてリバプールやドルトムントで複数のタイトルを獲得した名将がスタジアムに来場したことで、大宮のファン・サポーターは大盛り上がりだった。

　試合後、驚いたのは記者のひとりが大宮の長澤徹監督に質問した時だ。「ユルゲン・クロップさんと何かやり取りはありましたか」と訊くと、指揮官は申し訳なそうな表情で異例の回答をした。
 

「めっちゃ話したいんですけど、試合のこと以外話すなとめっちゃ言われているので。すいません、また別の機会で。本当はめっちゃ話したいんですけど、すいません」

　そう言って記者団の笑いを誘った長澤監督は、チームバスがレッドブルカーに先導されるなど演出面の変化について「選手は幸せだなと思いました」と話していた。

取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）

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