幼い頃から天才サッカー少年として脚光を浴びてきた
タイ戦で先制弾の石井。得点以外でも際立つプレーを随所に見せた。写真:佐藤博之
[U-20アジア杯]日本 3-0 タイ/2月14日/Shenzhen Youth Football Training Base Pitch1
2月14日に迎えたU-20アジアカップの初戦。4チームで争うグループステージで2位以内に入り、ノックアウトステージで準々決勝を突破すれば、今年9月開幕のU-20ワールドカップの出場権が掴めるなかで、U-20日本代表はU-20タイ代表と対戦した。
序盤から試合を優位に進め、14分にCKの流れからMF石井久継(湘南)が先制点を奪い、33分にはCB市原吏音(大宮)がPKで加点した。後半はトーンダウンしたものの、69分にMF佐藤龍之介(岡山)がDF梅木怜(今治)の折り返しからダメ押し弾。3-0で勝利し、幸先の良いスタートを切った。
この試合でひときわ目をひくプレーをしていた選手がいる。左サイドハーフで先発フル出場した石井だ。得意のドリブルで局面を打開。個で仕掛けるだけでなく、左SBの髙橋仁胡(C大阪)とうまく連係し、内と外を使い分けながらボールを引き出した。
先述のとおり、決定的な仕事も果たした。13分には梅木の右クロスに反応し、右足でゴールを狙ったが惜しくもGKに阻まれる。しかし、これで終わらず、直後のCKで相手のクリアボールを見逃さずに左足で押し込んだ。
以降も縦横無尽にボールを運び、クロスやシュートでチャンスを創出。最後まで足も止まらず、効果的なプレーでチームを勝利に導いた。
幼い頃から天才サッカー少年として脚光を浴びてきた逸材だ。テレビ番組「ミライモンスター」にも出演した過去を持つが、浮き足立つことなく、自分と向き合いながら一歩ずつ前身を続けてきた。石井は言う。
「小さい頃からありがたいことに注目されてきて、良くも悪くもそんなに気にしたことがない。サッカーが好きで、サッカーをやりたくてやっているというイメージなので、もちろん注目はされたいし、悪いところにでもいいから、たくさん注目してもらえればいいなと思っています」
【動画】石井の冷静フィニッシュ&市原の堂々PK弾!
2月14日に迎えたU-20アジアカップの初戦。4チームで争うグループステージで2位以内に入り、ノックアウトステージで準々決勝を突破すれば、今年9月開幕のU-20ワールドカップの出場権が掴めるなかで、U-20日本代表はU-20タイ代表と対戦した。
序盤から試合を優位に進め、14分にCKの流れからMF石井久継(湘南)が先制点を奪い、33分にはCB市原吏音(大宮)がPKで加点した。後半はトーンダウンしたものの、69分にMF佐藤龍之介(岡山)がDF梅木怜(今治)の折り返しからダメ押し弾。3-0で勝利し、幸先の良いスタートを切った。
この試合でひときわ目をひくプレーをしていた選手がいる。左サイドハーフで先発フル出場した石井だ。得意のドリブルで局面を打開。個で仕掛けるだけでなく、左SBの髙橋仁胡(C大阪)とうまく連係し、内と外を使い分けながらボールを引き出した。
先述のとおり、決定的な仕事も果たした。13分には梅木の右クロスに反応し、右足でゴールを狙ったが惜しくもGKに阻まれる。しかし、これで終わらず、直後のCKで相手のクリアボールを見逃さずに左足で押し込んだ。
以降も縦横無尽にボールを運び、クロスやシュートでチャンスを創出。最後まで足も止まらず、効果的なプレーでチームを勝利に導いた。
幼い頃から天才サッカー少年として脚光を浴びてきた逸材だ。テレビ番組「ミライモンスター」にも出演した過去を持つが、浮き足立つことなく、自分と向き合いながら一歩ずつ前身を続けてきた。石井は言う。
「小さい頃からありがたいことに注目されてきて、良くも悪くもそんなに気にしたことがない。サッカーが好きで、サッカーをやりたくてやっているというイメージなので、もちろん注目はされたいし、悪いところにでもいいから、たくさん注目してもらえればいいなと思っています」
【動画】石井の冷静フィニッシュ&市原の堂々PK弾!
しかし、そんな石井でも、自身にとって国際舞台の公式戦デビューとなったタイ戦は、今までにない重圧を感じたという。
「けっこう緊張しました。より自分が緊張するような思い込みをしたところもあって」
それでも徐々に自分のペースを掴み、存在感を示したのは、さすがの一言。また、2点目を決めた市原と同じ舞台に立てたことも特別だった。岡山県出身の石井が広島の福山ローザスセレソンでプレーしていた小学校6年次に、市原と対戦した経験がある。U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジに出場した際に、市原が所属していた大宮アルディージャジュニアに1-8で敗れたが、その際にこんな言葉をかけられていた。
「0-3くらいになった時に、面識がなかったリオンがわざわざ僕のところに歩いてきたんです。『久継、俺とお前、誕生日が一緒なんだよ。負けねえからな』。そう言ってきた。自分もそこから変に意識し出して、それもあって関東に行きたいと思い始めた」
自分の運命を大きく変える一言――。中学からは湘南のアカデミーに籍を置いたが、そのきっかけを作った市原とともにピッチに立ち、互いにゴールを決められたのも格別だった。
「誰が決めても2点目は嬉しい。小さい頃の思い出もあるけど、リオンが決めてくれて本当に心強かった」
世界に向けて踏み出した最初の一歩。しかし、戦いはまだ始まったばかり。さらなる高みを目指し、石井は日本のためにゴールを奪い続ける。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【記事】「日本とのレベルの差がますます開いている」「0-3で負けそう」3発快勝のU-20日本代表に"同組"韓国のファンは戦慄!「やっぱり日本はうまい」【U-20アジア杯】
「けっこう緊張しました。より自分が緊張するような思い込みをしたところもあって」
それでも徐々に自分のペースを掴み、存在感を示したのは、さすがの一言。また、2点目を決めた市原と同じ舞台に立てたことも特別だった。岡山県出身の石井が広島の福山ローザスセレソンでプレーしていた小学校6年次に、市原と対戦した経験がある。U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジに出場した際に、市原が所属していた大宮アルディージャジュニアに1-8で敗れたが、その際にこんな言葉をかけられていた。
「0-3くらいになった時に、面識がなかったリオンがわざわざ僕のところに歩いてきたんです。『久継、俺とお前、誕生日が一緒なんだよ。負けねえからな』。そう言ってきた。自分もそこから変に意識し出して、それもあって関東に行きたいと思い始めた」
自分の運命を大きく変える一言――。中学からは湘南のアカデミーに籍を置いたが、そのきっかけを作った市原とともにピッチに立ち、互いにゴールを決められたのも格別だった。
「誰が決めても2点目は嬉しい。小さい頃の思い出もあるけど、リオンが決めてくれて本当に心強かった」
世界に向けて踏み出した最初の一歩。しかし、戦いはまだ始まったばかり。さらなる高みを目指し、石井は日本のためにゴールを奪い続ける。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【記事】「日本とのレベルの差がますます開いている」「0-3で負けそう」3発快勝のU-20日本代表に"同組"韓国のファンは戦慄!「やっぱり日本はうまい」【U-20アジア杯】