［J２第１節］大宮 ２－１ 山形／２月15日／NACK５スタジアム大宮

　２シーズンぶりにJ２に復帰したRB大宮アルディージャは２月15日、開幕節にモンテディオ山形とホームで対戦。２－１と勝利した。

　レッドブルに買収されて「RB大宮アルディージャ」として生まれ変わったクラブが初めて戦う公式戦で、先制点を挙げたのがDF濱田水輝だった。スコアレスで迎えた52分、小島幹敏の左CKに反応し、相手のマークを振り切った濱田は、ドンピシャのタイミングでヘディングシュートを放ち、ネットを揺らした。

　試合後に取材に応じた34歳のDFはその得点について、周囲への感謝を口にしつつ、こう喜んだ。

「コーチングスタッフが考案したサインプレーでした。得点者は僕ですが、一人ひとりがしっかり役割をこなした意味でチーム全員のゴールです。個人的には、初の開幕戦ゴールだったのですごく嬉しいです」

　加えて濱田は「"レッドブル大宮"での初ゴールが僕で良かったのか。申し訳ないというか、違った感じ。（杉本）健勇らの方が良かったのかなって」と述べ、報道陣の笑いを誘った。
【動画】アルディージャ濱田水輝の鮮烈ヘッド弾！

　山形のFWディサロ燦シルヴァーノをエアバトルで圧倒するなど、CBの役割も全うした濱田はJ３リーグよりも相手選手のレベルが高いと認識しつつ、同時に「やれるレベル感」と手応えを感じている。

　昨季に３バックの中央を担った市原吏音がU-20アジアカップに参戦中。彼が帰国すれば、CBのポジション争いはさらに激しくなる。その点を尋ねると、濱田は次のように回答してくれた。

「自分のできるプレーを練習中からやるだけ。それを、ここ数年は常に意識しています。メンバーを選ぶのは監督です。（長澤）徹さんには、すごく感謝しているし、信頼しているので。徹さんが吏音を選ぼうと、別に不満みたいなものはないですね」

　そして、「次の試合に出られるか出られないかは分からないですけど、自分が出た時には勝ちに貢献できるように。それだけです」と意気込んだ。

　大宮は次戦、22日にホームでヴァンフォーレ甲府と相まみえる。濱田は再び輝けるか、注目したい。

取材・文●野口一郎（サッカーダイジェストWeb編集部）

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