「手応えを申し上げるのは僕の性格上、憚れます」良い意味で情報を隠す渡邉監督「満足感は1パーセントもありません」【モンテディオ山形】

2025年02月12日 サッカーダイジェストTV編集部

プロの監督として正しいスタンス

今季も山形を率いる渡邉監督。写真:永島裕基

 モンテディオ山形の渡邉晋監督は良い意味で情報を隠す。RB大宮アルディージャとの開幕戦(2月15日)まで4日前に臨んだオンライン会見で「今回のキャンプで選手たちに一番落とし込めたもの、また手応えの部分はどこにありますか?」と訊かれた際も、独特のスタンスで回答した。

「シーズン開幕に向け、ここまでの手応えや進捗状況を皆さんが気にしているのは百も承知です。ホームタウンの山形から離れた場所でキャンプをしているので進捗状況などは僕がしっかりと答えなければいけませんが、今準備していることは開幕に向けてだけではありません。1年間戦うために(キャンプでの)毎日を過ごしています。38分の1、その1試合目が開幕戦という位置付けで、2試合目以降もスペシャルな試合は続きます。そう考えると、今の進捗状況に僕はあまり興味がありません」

 そもそも大宮との開幕戦に向けて練習をやっているわけではないというのが、渡邉監督のスタンスだ。選手たちに求めるのは追求心である。

「完成形も当然ないですし、毎日何かしら良いものがあっても、次の日になればそれをさらに上回ろうと突き詰めるスタンスをなくさないように、この1年間を過ごしていきたいです。今、トレーニングやトレーニングゲームでできていること、目が揃っているものはたくさんあります。でも、それがリーグ戦で表現できるかはやってみないと分かりません。ですので、『今これぐらいやれているよね』っていう満足感は1パーセントもありません。それを続けていかないと。僕が満足したら終わってしまうので。引き続き妥協せずにやりたいです」

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 もちろん練習中には選手たちにポジテイブな声をかける。

「良いプレーには僕も『ブラボー』と言いますが、それも瞬間的なことでしかありません。ここまで選手たちと積み上げてきた手応えはありますが、それをここで申し上げるのは僕の性格上、憚れます」

 わざわざ対戦相手に自分たちが不利になるような情報を与える必要はない。プロの監督として正しいスタンスである。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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