もう泣くな――マンCサポ、バロンドール騒動を名曲に乗せて揶揄も逆効果。マドリーFW「ああ見たよ。力を与えてくれた」

2025年02月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「Stop Crying Your Heart Out」

スタンドの揶揄をものともせず勝利の立役者になったヴィニシウス(左)。(C)Getty Images

 現地時間2月11日に開催されたチャンピオンズリーグの決勝トーナメント・プレーオフ第1レグで、マンチェスター・シティとレアル・マドリーが激突。アウェーの後者が最終盤の連続得点により、3-2で逆転勝利を収めた。

 プレー面以外で話題となったのが、シティサポーターの挑発だ。彼らはロドリがバロンドールのトロフィーにキスをする写真に、大のシティファンで知られるOasisの名曲に引っかけ、「Stop Crying Your Heart Out(もう泣くな)」と記した横断幕を掲げたのだ。

 周知の通り、昨年10月のバロンドール授賞式の際、本命視された自軍のヴィニシウス・ジュニオールではなく、シティのロドリが受賞する情報を事前にキャッチしたマドリーは、クラブ全体で式への参加をボイコット。その行動は、世界中で物議を醸した。

 それから3か月半。スペインの巨人を本拠地エティハドに迎え入れた今回、スタンドでここぞとばかりに強烈に揶揄したわけだが、そのヴィニシウスに、ブラヒム・ディアスの同点弾とジュード・ベリンガムの逆転弾のお膳立てをされてしまった。
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 もっとも、ヴィニシウスからしてみれば、よりパフォーマンスを向上させるための発奮材料となった。クラブ公式サイトによれば、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたブラジル代表FWは、試合後のインタビューで横断幕に関して問われ、こう語った。

「ああ、見たよ。時に、相手のファンが素晴らしいパフォーマンスをするための力を与えてくれる。今夜もそうして、試合に勝てた。僕らは(第2レグに向けて)マドリーに戻る。ファンが特別なものにしてくれるだろう。彼らは僕らの歴史とこの大会での実力を知っている。前に進み続けなければならない。まだ90分ある」

 また、マドリーを率いるカルロ・アンチェロッティ監督もこの一件に言及。「もしヴィニがこれを見たら、モチベーションの源になっただろう。彼は一晩中、本当に脅威だった。サイドからあらゆる問題を起こしていた」と伝えた。

 シティサポーターの攻撃は、逆効果だったようだ。サンティアゴ・ベルナベウで行なわれる第2レグは2月19日。マドリー側の応戦はあるのか。注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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