神戸戦の殊勲・トルガイが称賛した広島のチームメイトとは?「すぐに海外にいっちゃうんじゃないか」「ネクスト、ソン・フンミンのような素晴らしい才能」【スーパー杯】

2025年02月08日 本田健介(サッカーダイジェスト)

自身はヘッドで先制ゴールをマーク

神戸を下す原動力となったトルガイ(写真中央)。試合後にはチームメイトを称賛した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2月8日、Jリーグの2025年シーズンの幕開けを告げるFUJIFILM SUPER CUPが行なわれ、広島がリーグ連覇中の神戸を2-0で下した。

 10年ぶりのリーグ制覇を目指す広島にとっては勢いに乗れそうな勝利だ。

 殊勲には3-4-2-1のシャドーでスタメン出場し、先制点を決めたトルガイ・アルスラン、そして3バックを支え、70分に追加点を奪った荒木隼人らが挙げられるだろう。

 一方で「中野(就斗)のクロスが素晴らしかった。自分は頭を出してタッチするだけで、やることは多くなかった」とゴールシーンを振り返ったトルガイは「ボール保持できる時間が増えた」とチームの戦い方にも一定の手応えを示し、ボランチで先発したチームの俊英を称賛した。
【動画】トルガイ! 荒木! 広島が神戸に2-0勝利!
 賛辞を送られたのはアカデミー育ちの18歳、中島洋太朗である。Jリーガーとして活躍した中島浩司氏の息子として知られるタレントで、この日も自慢の技術力や視野の広さなどを活かし、中盤で存在感を示した。そんな中島をトルガイは、こう評価する。

「とにかくヨウタロウに関しては、一挙手一投足をしっかり目に焼き付けていただきたいです。なぜかと言うと、そんなに長い間、多分Jリーグではやらない、すぐに海外にいっちゃうんじゃないかなと思います。

 去年はそんなに一緒に試合をやる機会がなかったですが、その時からずっと声をかけていましたし、こうやって一緒にやるなかで、去年以上に気に掛けて声をかけるようにしています。

 本当に素晴らしい才能の持ち主。ネクスト、ソン・フンミンのような、アジアを代表する選手になるんじゃないかと感じています」

 そしてこうも付け加えた。

「ただ大事なのは我々周りにいる大人たちが彼の良さを、そのまま伸ばしてあげるために余計なプレッシャーを与えず、サッカーを楽しむことを彼にずっと言い続けることかなと思います」

 ドイツのハンブルクやアーヘン、トルコのベジクタシュ、イタリアのウディネーゼなどでプレーしてきたトルガイも称賛した中島が今季、どれだけの成長を見せるのか楽しみだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

【記事】なぜ広島は神戸に2発完勝できた? スキッベ監督は「自分たちのほうが良いサッカーができた」と満足【スーパー杯】
 

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