「極めて理不尽な故に心が折れやすい競技」そんなプロサッカーの世界を生き抜くうえで何が必要か「挫折を乗り越えるためには総称して…」

2025年02月05日 サッカーダイジェストTV編集部

自己中心的なスタンスはダメ

プロサッカーという厳しい世界で生き残る術は? 写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 今季からJリーグの舞台に臨むルーキーたちは、いずれ自分も日本代表で活躍したいと前途洋々たる未来を思い描いているかもしれない。しかし、そんな甘い世界ではないという現実もある。

 プロサッカーという競争世界で生き残るには何が必要か。Jリーグチェアマンだった頃の村井満氏は次の見解を示していた。

「サッカーはミスが付き物のスポーツで、いくら自分がフェアプレーに徹しても相手にファウルされて怪我をしてしまうケースもあります。たとえリーグ戦で大活躍しても、代表監督がデザインするサッカーにハマらなければ招集されません。極めて理不尽な故に心が折れやすい競技なのです。それでも実際に長く活躍できる選手がいて、そんな彼らには強靭なリバウンドメンタリティが備わっていました。そのリバウンドメンタリティを養ううえで重要なのが傾聴力です」

 傾聴力とは何か。

「自ら学び、努力し、それでも修正できない部分は周囲のアドバイスに耳を傾けて解決する。新たな課題が出たら、また努力し、周囲の助言に耳を傾ける」

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 その繰り返しによって形成されるのがリバウンドメンタリティなのである。また村井氏は「傾聴力と同じレベルで必要なのが主張力です」という。

「人の話を熱心に聞くだけでなく、それに対して自分の考えを述べていくのが大事です。もちろん、言いたいことだけ伝える自己中心的なスタンスはダメですよ。『私はこう思うけど、あなたは?』と意見も求める姿勢が好ましいです。傾聴と主張の両方が良い感じで噛み合った時にはものすごくスピーディにいろんな情報が入ってきますから。そうした情報が入ってくれば、いわゆる人間力も豊かになって内面が磨かれます。優れた技術やフィジカル、闘争心ももちろん不可欠ですが、挫折を乗り越えるためには総称して人間力がなにより重要なのです」

 サッカーが上手いだけでは一流には決してなれない。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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