「観客が最大級の評価」なぜ遠藤航は控えでもサポーターから愛されるのか。海外大手メディアが力説「カルトヒーローになりつつある」

2025年01月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

「まるでロボットのように集中している」

限られたプレータイムでも仕事を全うするのが遠藤だ。(C)Getty Images

 リバプールの遠藤航は、加入1年目の昨季、シーズン途中からユルゲン・クロップ監督の信頼を掴み、不動のアンカーとして活躍。リーグカップ制覇にも貢献した。

 だが、アルネ・スロット体制となった今シーズンは序列が低下。プレミアリーグではまだスタメンが一度もない。だが、限られた出場機会でも、高いプロ意識で奮闘する姿勢には、オランダ人指揮官や現地メディア、そしてサポーターから賛辞が贈られている。

 大手スポーツメディア『The Athletic』も1月29日、「エンドウは、ほとんど先発出場がないにもかかわらず、リバプールのカルトヒーローになりつつある」と題した記事を掲載。次のように綴った。

「エンドウは激しいタックル、重要なインターセプト、(相手からファウルを受けても平然とプレーを続けた)顔面へのキックなどにより、着実にリバプールのカルトヒーローになりつつある」

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 同メディアは「クラブのサポーターに、誰を観るのが一番好きかと尋ねれば、当然の名前が挙がるだろう。モハメド・サラーはゴールを決め、トレント・アレクサンダー=アーノルドは右サイドバックの役割を再定義し、ライアン・フラーフェンベルフとアレクシス・マカリステルは根性と狡猾さを兼ね備えている。しかし、アリソン、フィルジル・ファン・ダイク、そして最近ではイブラヒマ・コナテといった長年のヒーローたち以外で、アンフィールドの観客が最も高く評価しているのは誰だろうか?」と投げかけ、こう続けている。

「エンドウは、試合中にボクシング風のマウスガードを着ける選手だ。歯を守るためだけでなく、ファイターの気分を味わい、『試合モードに入る』のに役立つからだ。31歳の日本代表選手は今シーズン、まるでロボットのように集中している。確かに、スタジアムの外に彼の銅像が建てられる可能性は極めて低く、アルネ・スロット監督就任1年目にプレミアリーグの試合にあまり出場していない選手について語れることは限られている。それでもエンドウはチーム内で特定の役割を担っており、好んでいる守備的MFのポジションであれ、臨時のCBであれ、その役割を喜んで継続している」
 

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