高校選手権・準決勝］前橋育英（群馬）３−１東福岡（福岡）／１月11日／国立競技場

　今回の高校サッカー選手権は、準々決勝から準決勝まで１週間も空いた。１回戦から準々決勝まで中１日で開催されていた大会が、準決勝まで１週間のインターバルがある。変則的な日程を監督はどう感じているのか。

　準決勝終了後、東福岡を下した前橋育英の山田耕介監督に訊いてみた。「今回の１週間のインターバルにおけるメリットとデメリットを教えてもらえますか」と。すると、山田監督はすかさず「うちはもう」と話し始めた。

「うちはもう１回戦からですから。今日で５試合目、準々決勝まで４試合連続して戦うのはきつかったので、この１週間（のインターバル）は本当に助かりました。コンディションが不安定だった選手の調子が戻ってきたりしたので。

今回は群馬に帰りませんでした。かつて（大会で）１回帰って失敗した経験があるので。御殿場で調整をして試合に臨めたので良かったです。我々にとってはメリットがあったということになります」

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　FWの佐藤耕太をはじめ今回は怪我人を複数抱えていたので、１週間が空くメリットは計り知れなかったのだろう。ただ、山田監督はエースの出来には不満そうだった。

「１週間あった割には、（オノノジュ）慶吏あたりはもうちょっとやってもらいたかった（笑）」

　そう言って、山田監督は報道陣の笑いを誘った。

取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェストTV編集長）

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