守備の負担増。自陣の低い位置まで下がってプレー
前半戦の全19試合に出場した三笘。3G2Aに加え、間接的にゴールに絡んだ試合も目立った。(C)Getty Images
三笘薫が、ブライトンでのシーズン前半戦を終えた。
今シーズンから、監督がロベルト・デ・ゼルビからファビアン・ヒュルツェラーに代わったが、三笘の立ち位置は変わらず、チームの中心選手としてフル稼働した。シーズン前半戦は、国内リーグ19試合中17試合で先発。残りの2試合は途中出場となったものの、全試合でピッチに立った。
ベンチスタートの2試合は、日本代表の疲労によるニューカッスル戦(10月19日)と、年末年始の過密日程でのアストン・ビラ戦(12月30日)で、いずれも三笘のコンディションを配慮したものだった。
三笘が常々「監督とはよくコミュニケーションを取っています」と語っているように、日本代表とヒュルツェラー監督の関係は良好のようで、疲労や日程への配慮は、ヒュルツェラー監督が三笘を高く評価している証とも言える。また、監督のスケジュールとコンディション管理の下、「出られる試合にはすべて出たい」と話している三笘の目標もクリアした。
しかし19試合で3ゴール、2アシストという成績は、少しばかり物足りない。「もっとゴールを、もっとアシストを」と期待を寄せる日本のサッカーファンも少なくないはずだ。
三笘がブレイクした2022−23シーズンには7ゴール、5アシストを記録した。だがこの数字は1ゴール、2アシストを除いて、ほとんどがカタールW杯終了後の約3か月という短期間で成し遂げたものだった。
今シーズンから、監督がロベルト・デ・ゼルビからファビアン・ヒュルツェラーに代わったが、三笘の立ち位置は変わらず、チームの中心選手としてフル稼働した。シーズン前半戦は、国内リーグ19試合中17試合で先発。残りの2試合は途中出場となったものの、全試合でピッチに立った。
ベンチスタートの2試合は、日本代表の疲労によるニューカッスル戦(10月19日)と、年末年始の過密日程でのアストン・ビラ戦(12月30日)で、いずれも三笘のコンディションを配慮したものだった。
三笘が常々「監督とはよくコミュニケーションを取っています」と語っているように、日本代表とヒュルツェラー監督の関係は良好のようで、疲労や日程への配慮は、ヒュルツェラー監督が三笘を高く評価している証とも言える。また、監督のスケジュールとコンディション管理の下、「出られる試合にはすべて出たい」と話している三笘の目標もクリアした。
しかし19試合で3ゴール、2アシストという成績は、少しばかり物足りない。「もっとゴールを、もっとアシストを」と期待を寄せる日本のサッカーファンも少なくないはずだ。
三笘がブレイクした2022−23シーズンには7ゴール、5アシストを記録した。だがこの数字は1ゴール、2アシストを除いて、ほとんどがカタールW杯終了後の約3か月という短期間で成し遂げたものだった。
サポーターはこの2022−23シーズンの後半戦に見せた大爆発の再現を期待しているように思うが、ブライトンの現状から考えると、そう一筋縄にいかない。簡単に言えば、監督交代で戦術が様変わりし、三笘のタスクが増えたのである。
デ・ゼルビ監督は、三笘を含めたウインガーがゴール、アシストに絡む戦術をデザインし、チームに落とし込んでいた。分かりやすく言えば、三笘はゴール前の最終局面での仕掛けに集中すればよかった。対するヒュルツェラー監督は、より守備に重きを置いている指揮官。三笘も「特に守備のところは全員に求められているところ。そこをやったうえで、前線で違いを出す必要がある」と説明する。
守備の負担が増えれば、当然、相手ゴールまでの距離は遠くなり、前線に駆け上がる体力もこれまで以上に必要となる。三笘は開幕直後「そうしたこともやらないといけない。昨シーズンは先に失点したケースが多く、まずはゼロで行くというところ(=先制されない)が求められている。守備をやってから結果を残さないといけない」と語っていた。
あらためて、シーズン前半戦の19試合を振り返ると、たしかに三笘は自陣深くまで守備に走るシーンが多かった。味方のサイドバックを助けたり、あるいは相手のサイドバックの攻撃参加について行ったりと、デ・ゼルビ前監督時代に比べると、自陣の低い位置まで下がってプレーする場面は増えた。
こうした要因が、3ゴール、2アシストという数字につながったと言える。「ミトマは優れたチームプレーヤー。ゴール数、アシスト数だけでミトマを評価していない」というヒュルツェラー監督の「ミトマ評」とも重なるだろう。
【動画】三笘が絶妙のプレアシスト!ブライトンの華麗な連係弾
デ・ゼルビ監督は、三笘を含めたウインガーがゴール、アシストに絡む戦術をデザインし、チームに落とし込んでいた。分かりやすく言えば、三笘はゴール前の最終局面での仕掛けに集中すればよかった。対するヒュルツェラー監督は、より守備に重きを置いている指揮官。三笘も「特に守備のところは全員に求められているところ。そこをやったうえで、前線で違いを出す必要がある」と説明する。
守備の負担が増えれば、当然、相手ゴールまでの距離は遠くなり、前線に駆け上がる体力もこれまで以上に必要となる。三笘は開幕直後「そうしたこともやらないといけない。昨シーズンは先に失点したケースが多く、まずはゼロで行くというところ(=先制されない)が求められている。守備をやってから結果を残さないといけない」と語っていた。
あらためて、シーズン前半戦の19試合を振り返ると、たしかに三笘は自陣深くまで守備に走るシーンが多かった。味方のサイドバックを助けたり、あるいは相手のサイドバックの攻撃参加について行ったりと、デ・ゼルビ前監督時代に比べると、自陣の低い位置まで下がってプレーする場面は増えた。
こうした要因が、3ゴール、2アシストという数字につながったと言える。「ミトマは優れたチームプレーヤー。ゴール数、アシスト数だけでミトマを評価していない」というヒュルツェラー監督の「ミトマ評」とも重なるだろう。
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