肺炎を患うなど苦難の年も…昨年5月以来の先発は夢の大舞台! 東海大相模FW山田大樹は家族のサポートに感謝【選手権】

2025年01月02日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「めちゃくちゃ楽しかったです」

半年以上ぶりの先発出場を飾った東海大相模のFW山田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[高校選手権・3回戦]東海大相模(神奈川)3−0 東北学院(宮城)/1月2日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

 久々のスタメン出場は夢の大舞台だった。

 東海大相模は1月2日、選手権の3回戦で東北学院と対戦し、3-0で快勝。ベスト8進出を決めた一戦で、昨年5月以来となる先発出場を飾ったのがFW山田大樹だ。

 父は東海大仰星でラグビー部に在籍していたというラガーマン。左サイドハーフを務めた山田は、182センチ・76キロという父親譲りの体格とスピードを武器に、何度もサイドから仕掛けて相手の脅威となった。

「こんなに大勢の観客の前でプレーするのは初めてだったので緊張はしたけど、めちゃくちゃ楽しかったです」

 純粋にプレーを楽しめたと語る山田が久しぶりの先発となったのは、昨年に患った病の影響もあった。昨夏のインターハイ予選後に肺炎と診断され、症状は軽いものだったが、その後もなかなかコンディションが上がらず、肉離れの怪我もしたことで半年以上、スタメンから遠ざかった。
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 その期間には家族のサポートも。「食事面ですごく色々なことをやってくれて、おかげで今の身長もあるし、体重も増えたんで感謝したいです」と語るアタッカーは家族の支えもあって、夢だった選手権の舞台でスタートからピッチに立った。

「選手権は小学校、中学校からテレビで観戦してたので、その舞台に立てたのはすごく嬉しいです」

 ただ、決して満足はしていない。「自分自身、ピッチに立ってみて、手応えは全然だった。次もたぶんサイドで先発できると思うので、得点を決めたいと思います」と闘志を燃やした。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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