「30年やって、こんな選手は初めて見た」敗戦に涙、サウサンプトンに加入する怪物FW高岡伶颯に敵将から異例の“直接激励”「対戦できてよかった」【選手権舞台裏】

2024年12月31日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

矢板中央のキャプテンに千羽鶴を渡す

2回戦敗退に涙を流した日章学園のFW高岡(中央)。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[高校選手権・2回戦]矢板中央(栃木) 2-1 日章学園(宮崎)/12月31日/フクダ電子アリーナ

 異例の光景と言えるかもしれない。

 12月31日に行われた第103回全国高校サッカー選手権の2回戦で、注目のストライカー、高岡伶颯を擁する日章学園が矢板中央と対戦。1-2で敗れた。

 6-1で大勝した西目との初戦で3ゴール・2アシストと躍動した高岡がこの試合でも一時は同点となるゴールを決めたものの、押し込んだ後半に一瞬の隙を突かれて決勝点を献上。2回戦で姿を消す結果となった。
【動画】抜群の決定力! サウサンプトン入団内定の高岡伶颯が貴重な同点弾
 試合後、涙を見せた主将の高岡は、ロッカールームを出た後は清々しい表情で、矢板中央のキャプテン佐藤快風に千羽鶴を渡し、思いを託した。
 
 すると、程なくして矢板中央の高橋健二監督が姿を見せ、握手を交わした後、こう声を掛けられた。

「素晴らしいチームで、すごい選手。本当にいい選手で、私も30年、高校サッカーやってるけど、本当にこんな選手は初めて見た。代表選手もいっぱい見てきたけど、これだけ得点嗅覚があって、素晴らしい選手ってなかなか会ったことがないんで、対戦できてよかったです。これから頑張ってください。応援してます」

 プレミアリーグのサウサンプトンへの加入が内定しているストライカーは、「ありがとうございます」と頭を下げた。

 敗れたとはいえ、過去4度の選手権ベスト4を誇るベテラン指揮官を脱帽させる印象的なパフォーマンスを見せ、怪物が大会を去った。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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