「ぜひ、させてください」「決勝戦だけでも」名将の後を継ぐ長崎総大附監督が新スタでの開催をリクエスト!【選手権】

2024年12月29日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「より長崎のサッカーも上がってくるんじゃないかな」

大宮で熱戦が繰り広げられた。写真:窪田亮

[高校選手権・1回戦] 正智深谷(埼玉) 2-1 長崎総大附(長崎)/12月29日/NACK5スタジアム大宮

 2年連続10回目の選手権出場を果たした長崎総大附は、8年ぶり4回目の正智深谷と対戦。先制点を奪われた直後の前半40+1分に髙橋駿介が同点弾を奪うも、後半13分に勝ち越し点を浴び、接戦を落とした。

「セカンドボールを拾えず、やれることができず、中盤を自由にさせてしまった。そういったのが大きいかなと思います」

 名将・小嶺忠敏氏の後を継ぎ、2022年度から指揮を執る定方敏和監督は試合後、そう口にした。

 チケットは完売。相手が地元の埼玉勢ということもあり、多くの観客が訪れた。立場的にはアウェーとなったが、決してマイナスには捉えなかったようだ。

「これだけのお客さんが入ってくださって、生徒もこういう機会はあまり味わえないと思いますので、楽しんでいこうと。『プレッシャーに感じるのではなく、楽しみに変えよう』。アウェーですけども、『自分たちを応援してくれていると思って、楽しんでこい』ということですね」
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 長崎では今年、ホテルなどが一体となった画期的な新スタジアム、PEACE STADIUM Connected by SoftBankが開業した。長崎のサッカー熱について尋ねると、定方監督はこんな考えを明かしてくれた。

「できれば、あそこのスタジアムで高校サッカー選手権の決勝戦だけでもさせていただければ、選手たちも励みになるし、より長崎のサッカーも上がってくるんじゃないかなと。ぜひ、させてください(笑)」

 県内のサッカー熱をより高めるためにも――。長崎総大附は、一回りも二回りも成長した姿で、大舞台に戻ってこれるか。そして関東だけでなく、九州でも熱戦が繰り広げられる日は訪れるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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