「8か月プレーできず、本当に苦しい時期でした」
シーズンを通じて主力として活躍した阿部。J1初昇格に尽力した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
J1昇格が決まった瞬間、喜びを噛み締めた。古傷を再発させた5年前の出来事は忘れもしない。以降は出場機会を思うように掴めず、昨季は秋田で武者修行を積んだ。全ては自分の未来を紡ぐため――。2024年の12月7日、岡山のCB阿部海大にとって一生忘れられない日になった。
J1昇格プレーオフのファイナル。J2の3位から6位が争うレギュレーションで、歓喜の瞬間を迎えられるのは1チームだけ。一発勝負のトーナメント戦において、リーグ戦5位の岡山はホームで同6位の仙台を迎え撃った。
今季J2で34試合に出場している阿部は、仙台戦も3-4-2-1の3バック右で先発。正確なビルドアップと推進力を活かして攻撃の出発点となり、本来の仕事である守備でも機動力と強さを武器に存在感を示した。
チームは24分に左ウイングバックのMF末吉塁の鮮やかなループシュートで先制し、61分には途中からピッチに入ったFWルカオのパワフルな突破から、最後は右ウイングバックの本山遥が加点。2-0で勝利したチームはJリーグ参入16年目で初のJ1昇格を決め、主力としてシーズンを通じて活躍した阿部も喜びを仲間と分かち合った。
J1昇格プレーオフのファイナル。J2の3位から6位が争うレギュレーションで、歓喜の瞬間を迎えられるのは1チームだけ。一発勝負のトーナメント戦において、リーグ戦5位の岡山はホームで同6位の仙台を迎え撃った。
今季J2で34試合に出場している阿部は、仙台戦も3-4-2-1の3バック右で先発。正確なビルドアップと推進力を活かして攻撃の出発点となり、本来の仕事である守備でも機動力と強さを武器に存在感を示した。
チームは24分に左ウイングバックのMF末吉塁の鮮やかなループシュートで先制し、61分には途中からピッチに入ったFWルカオのパワフルな突破から、最後は右ウイングバックの本山遥が加点。2-0で勝利したチームはJリーグ参入16年目で初のJ1昇格を決め、主力としてシーズンを通じて活躍した阿部も喜びを仲間と分かち合った。
東福岡高時代から将来を嘱望され、U-18年代以降は定期的に世代別代表に選出。2019年のU-20ワールドカップを目ざすチームでもラージグループに入り、大舞台に立つべく岡山で研鑽を積んだ。
2018年に高卒で加入した岡山では1年目から出場機会を掴み、7試合で1ゴールをマーク。上々のスタートを切ったが、2年目の19年に高校時代に患ったグロインペイン症候群に苦しむ。
「1年目に少し試合に絡ませてもらったのに、2年目は監督も代わって勝負だと思っていたなかでの怪我。8か月プレーできず、本当に苦しい時期でした」
2年目の19年シーズンは一度も試合に出られず、目標のひとつにしていたU-20ワールドカップ出場も叶わなかった。怪我が癒えた3年目は5試合、翌シーズンは16試合に出場。徐々に出番を増やしたが、迎えた5年目は12試合に留まり、飛躍のきっかけを掴めずにいた。
【画像】末吉塁&本山遥のゴールで快勝!岡山がクラブ創設20年目で悲願のJ1初昇格達成!|J1昇格プレーオフ決勝 岡山2-0仙台
2018年に高卒で加入した岡山では1年目から出場機会を掴み、7試合で1ゴールをマーク。上々のスタートを切ったが、2年目の19年に高校時代に患ったグロインペイン症候群に苦しむ。
「1年目に少し試合に絡ませてもらったのに、2年目は監督も代わって勝負だと思っていたなかでの怪我。8か月プレーできず、本当に苦しい時期でした」
2年目の19年シーズンは一度も試合に出られず、目標のひとつにしていたU-20ワールドカップ出場も叶わなかった。怪我が癒えた3年目は5試合、翌シーズンは16試合に出場。徐々に出番を増やしたが、迎えた5年目は12試合に留まり、飛躍のきっかけを掴めずにいた。
【画像】末吉塁&本山遥のゴールで快勝!岡山がクラブ創設20年目で悲願のJ1初昇格達成!|J1昇格プレーオフ決勝 岡山2-0仙台