EUROの優勝GKがベンチに…エムバペのPKを止めた23歳の活躍にアスレティック指揮官は嬉しい悲鳴「我々は世界で最もゴールキーパーに恵まれたチーム」

2024年12月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

昨シーズンはコパ・デル・レイ制覇に貢献

今シーズンここまで、アスレティックの守護神として目覚ましい活躍を見せているアギレサバラ。(C)Getty Images

 アスレティック・ビルバオは現地時間12月4日、ホームでレアル・マドリーと対戦(ラ・リーガ19節/両チームがスーペルコパに出場するため、前倒しで開催)し、2-1で勝利した。

 この試合で勝利の立役者となったのが、23歳のスペイン人GKフレン・アギレサバラだ。1-0とリードで迎えた68分だった。アントニオ・リュディガーへのファウルで自らPKを与えてしまったものの、キリアン・エムバペが蹴ったこのPKを完全に読み切り、見事にストップして見せたのだ。

 その後ジュード・ベリンガムに同点ゴールを許したが、マドリーの攻撃を最少失点に抑えると、チームも勝ち越しに成功し、王者撃破を成し遂げた。

 アスレティックの守護神と言えばここ数年は、スペイン代表でも正GKを務め、EURO2024優勝にも大きく貢献したウナイ・シモンが不動の地位を築いてきた。しかしEURO終了後に、痛みを抱えていた右手首の手術を決断。11月24日のレアル・ソシエダ戦(ラ・リーガ14節)でベンチに入るまで、欠場が続いていた。

 その代役を担ったのがアギレサバラだ。昨シーズンはカップ戦要員としてコパ・デル・レイの全8試合に出場し、40年ぶりの優勝に寄与した。しかしU・シモンの離脱によって出番が回ってくると思った矢先、今夏に腰の故障で出遅れ、リーグ開幕の2試合を欠場。その2試合は下部組織所属のアレックス・パディージャがゴールマウスを守った。

 それでも3節に復帰を果たすと、ラ・リーガではレッドカードによる出場停止となった9節ジローナ戦以外の全試合に出場。12試合で8失点、5度のクリーンシートを記録している。

【動画】エムバペのキックを阻止! アギレサバラのPKストップ

 その後はU・シモンの復帰以降も、指揮官のエルネスト・バルベルデはアギレサバラを正GKとして起用し続けている。この熾烈なポジション争いに、バルベルデ監督はマドリー戦の試合後、次のように語った。

「我々はおそらく、世界で最もゴールキーパーに恵まれたチームのひとつだ。その中にはパディージャも含まれている。アギレサバラは昨シーズンのコパ・デル・レイ決勝でもPKをセーブした。彼はこれから、こういった場面を何度も経験していかなければならない」

 続けて「ふたりのゴールキーパー(アギレサバラとU・シモン)はすべての試合に出場し、先発することを望んでいるが、同時に長年の練習パートナーでもあり、つねに助け合っている。このふたりが同じチームにいることは、信じられないほど幸運だ」と、自らのチームの守護神たちを称賛した。

 アギレサバラは今シーズンのパフォーマンスで、推定市場価格が今年6月時点での500万ユーロ(約8億2500万円)から、10月には1000万ユーロ(約16億5000万円)と2倍に上昇した。

 U・シモンがコンディションを取り戻した後も、このままアスレティックのゴールマウスに君臨し続けられるか。この若き守護神の成長に期待したい。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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