公式戦2連敗から4戦負けなし! アーセナルが好転した要因を英国人記者が語る「彼の存在感が際立っている」【現地発】

2024年12月04日 スティーブ・マッケンジー

ウェストハムに5-2で快勝

プレミアリーグで2位に浮上したアーセナルの主将ウーデゴー(8番)。(C)Getty Images

 11月30日、私はロンドン・スタジアムで開催されたプレミアリーグ第13節のウェストハム対アーセナルを取材した。

 ウェストハムにとってロンドン・スタジアムでのアーセナル戦は恐ろしいものになっている。昨シーズンは0-6の衝撃的な大敗を喫した。

 完全に圧倒され、古巣対戦となったアーセナルMFのデクラン・ライスにまでゴールを奪われたこの試合は、ハマーズファンにとって象徴的な試合となっている。プレミアのトップチームとの差がいかに大きいかを見せつけられたゲームだ。ウェストハムのオーナーは、方向転換が必要だと感じ、今夏にフレン・ロペテギ監督を招聘したが、まだ上手くいっていない。

 一方、アーセナルは首位を走るリバプールに9ポイント差をつけられているが、ミケル・アルテタ監督が率いるチームは前向きに見える。
【動画】アーセナルの追加点を演出したウーデゴーの絶妙パス!
 ミッドウィークに行なわれた直近のチャンピオンズリーグ・スポルティング戦では5-1で圧勝し、公式戦3戦負けなし中。それまではニューカッスル戦(0-1)とインテル戦(0-1)に敗れて2連敗を喫していたなか、チーム状況を好転させている要因は、やはり主将マーティン・ウーデゴーの怪我からの復帰だろう。

 彼が10日のチェルシー戦(1-1)で先発に戻ってきてから、アーセナルは負けていない。実際、今回のウェストハム戦でも、アーセナルの良いプレーのほとんどに絡んでいて、彼の存在感が際立っていた。

 1点リードの27分にはレアンドロ・トロサールのゴールをアシストしたブカヨ・サカに絶妙なパスを通せば、その7分後にはPKを決めた。さらにチーム4点目の起点にもなっている。結局、アーセナルが5-2で快勝して、またしてもロンドン・スタジアムでウェストハムを打ちのめした。

 翌日、リバプールがマンチェスター・シティに2-0で勝利したため、首位との勝点差は詰められなかったものの、アーセナルはシティを抜いて2位に浮上している。

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

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