「100パーセントの準備できていない」ハリル監督がW杯最終予選へ危機意識を煽る

2016年06月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

集中力の欠けた失点に「最終予選では絶対に許されない」。

ボスニア戦後のピッチ上で、腕組みをしながら思案にふけるハリルホジッチ監督。9月からの最終予選へ向けて危機感を煽る趣旨の発言をした。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンカップ]日本代表1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ代表
6月7日/市立吹田サッカースタジアム
 
 1-2で敗れたボスニア・ヘルツェゴビナ戦後の監督会見で、日本代表のハリルホジッチ監督が敗因について語っている。
「ボスニアは我々よりもゲームをコントロールしていました。ゲームの中のほとんどの場面を彼らが支配していた。我々は最後の25メートル、30メートルのところで、その対応が欠けていた。そして我々はそこまで決定的なチャンスを多く作っていない」
 
 さらに、相手FWのジュリッチをはじめ、190センチ台の選手が6人もいるボスニア・ヘルツェゴビナを相手にフィジカル面でも苦戦を強いられた。
「こういったチームに対しては、しっかりプレーしなければいけない。毎回彼らにとってはCKとFKは決定的なチャンスになってしまう。マンツーマンの守りを敷いたが、170センチ対190センチというところで、簡単に勝つことはできない」
 
 指揮官は「まだ全員がフィジカル的に100パーセントの準備ができてない」と指摘。その要因として、とりわけ欧州組がシーズン終盤を迎えて疲労が溜まっていることを挙げ、それが得点後すぐの失点など「集中力の欠如」につながったとしている。
 
 そして、ハリルホジッチ監督はボスニア戦の結果を踏まえて、「最終予選ではこういった試合内容は絶対に許されない。これは確実に言えることだ」と、9月に始まるロシア・ワールドカップに向けた最終決戦へ、選手たちの危機意識を煽る発言をしている。
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