チームを救う同点弾を決める
勝利を喜ぶ三浦。町田戦で1ゴール・1アシストの活躍を見せた。写真:永島裕基
[J1第33節]町田 1-4 川崎/10月5日/町田GIONスタジアム
「僕は走りまくるだけなんで」
4日前に多くのチャンスを作りながら0-1で悔しい敗戦を喫したACLエリートの第2戦・光州戦後に厳しい連戦にも関わらず、そう語っていた男が、町田戦で輝いた。
川崎の左SBとしてサイドを疾走する三浦颯太である。
11位の川崎がアウェーで3位の町田に快勝したゲーム、川崎の4ゴールのなかで特に印象深いのが、13分に先制されたチームを救った三浦の同点ゴールだろう。
27分、自陣右サイドでFW山田新が身体を張ってキープし、中央へパス。それを受けたボランチの山本悠樹が左サイドのマルシーニョへ展開すると、内側から全力疾走で駆け上がったのが三浦だった。
三浦は一気に相手ペナルティエリアに入り、マルシーニョからのスルーパスを受けると、ダイレクトで左足を振り切る。豪快な一発は美しいゴラッソとなった。しかも、ACLではネットを揺らしていたが、これが嬉しいJリーグ初ゴール。
三浦は71分には今度は相手ペナルティエリア内左で山本からのスルーパスを引き出し、マルシーニョのゴールもアシスト。チームの勝利に貢献したのだ。
【動画】川崎SB三浦のゴール
「僕は走りまくるだけなんで」
4日前に多くのチャンスを作りながら0-1で悔しい敗戦を喫したACLエリートの第2戦・光州戦後に厳しい連戦にも関わらず、そう語っていた男が、町田戦で輝いた。
川崎の左SBとしてサイドを疾走する三浦颯太である。
11位の川崎がアウェーで3位の町田に快勝したゲーム、川崎の4ゴールのなかで特に印象深いのが、13分に先制されたチームを救った三浦の同点ゴールだろう。
27分、自陣右サイドでFW山田新が身体を張ってキープし、中央へパス。それを受けたボランチの山本悠樹が左サイドのマルシーニョへ展開すると、内側から全力疾走で駆け上がったのが三浦だった。
三浦は一気に相手ペナルティエリアに入り、マルシーニョからのスルーパスを受けると、ダイレクトで左足を振り切る。豪快な一発は美しいゴラッソとなった。しかも、ACLではネットを揺らしていたが、これが嬉しいJリーグ初ゴール。
三浦は71分には今度は相手ペナルティエリア内左で山本からのスルーパスを引き出し、マルシーニョのゴールもアシスト。チームの勝利に貢献したのだ。
【動画】川崎SB三浦のゴール
今季、甲府から川崎に加入した24歳は、1月1日のタイ戦でA代表デビューを飾り、川崎でもレギュラーを掴むなど良いシーズンの入りを果たした。
だが、男気があり、ピッチで戦い続けられる選手である。6節(4月3日)の横浜戦で蓄積してきた痛みが大きな代償となった。左膝外側半月板損傷。自身初の長期間のリハビリを強いられた。
それでも7月20日の24節・柏戦で約3か月半ぶりの復帰を果たすと、いきなりアシストを記録するなど逞しくなってカムバック。
するとそこからACLやルヴァンカップを含め、2試合は先発から外れたが、体力の消耗が激しいSBで13試合連続で出場を続けている。
タフネスぶりと献身的な守備、そして真骨頂の果敢なオーバラップと左サイドからのタイミングの良いフィードでチームに大きなプラスをもたらしているのだ。
疲れは必ずあるはずだ。負傷していた膝、そして身体とも常に会話をしているに違いない。それでもピッチを常に全力で走り回り、身体を張り、ボールに食らいつく姿にはグッとくるものがある。油断すると目頭が熱くなってしまうのである。
その姿に感動を覚えているのはきっと私だけではないだろう。
体力的に苦しい場面で前に走ってもボールが出てくるとは限らない。それでも彼はスプリントし続ける。
「今日は気持ちよく走り回れましたね。僕は休んでいた期間も長いので。次の(ルヴァンカップの)新潟戦へまた身体を休めて頑張ります」
そう笑顔でスタジアムを後にし姿には、闘い続ける漢の背中を見たような気がした。
これからも川崎の左サイドを彼は走り続けるはずだ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【記事】「また観たいかっていうと観たくない」小野伸二、"ファンタジスタが消えた"現代サッカーに本音。中村俊輔の「生きにくくなった」に同調
だが、男気があり、ピッチで戦い続けられる選手である。6節(4月3日)の横浜戦で蓄積してきた痛みが大きな代償となった。左膝外側半月板損傷。自身初の長期間のリハビリを強いられた。
それでも7月20日の24節・柏戦で約3か月半ぶりの復帰を果たすと、いきなりアシストを記録するなど逞しくなってカムバック。
するとそこからACLやルヴァンカップを含め、2試合は先発から外れたが、体力の消耗が激しいSBで13試合連続で出場を続けている。
タフネスぶりと献身的な守備、そして真骨頂の果敢なオーバラップと左サイドからのタイミングの良いフィードでチームに大きなプラスをもたらしているのだ。
疲れは必ずあるはずだ。負傷していた膝、そして身体とも常に会話をしているに違いない。それでもピッチを常に全力で走り回り、身体を張り、ボールに食らいつく姿にはグッとくるものがある。油断すると目頭が熱くなってしまうのである。
その姿に感動を覚えているのはきっと私だけではないだろう。
体力的に苦しい場面で前に走ってもボールが出てくるとは限らない。それでも彼はスプリントし続ける。
「今日は気持ちよく走り回れましたね。僕は休んでいた期間も長いので。次の(ルヴァンカップの)新潟戦へまた身体を休めて頑張ります」
そう笑顔でスタジアムを後にし姿には、闘い続ける漢の背中を見たような気がした。
これからも川崎の左サイドを彼は走り続けるはずだ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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