メンバーを大幅変更していたら森保監督は批判の嵐にさらされていたはず。瀬古、藤田、大橋にとっては今後のサッカー人生を占う分岐点に【日本代表/コラム】

2024年10月03日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

気になるのはCBの選手層

森保監督のメンバー選考に異論はないだろう。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 2024年10月3日、W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(10月10日/アウェー)、オーストラリア戦(10月15日/ホーム)を戦う日本代表のメンバーが発表された。9月の招集組から浅野拓磨、細谷真大、中山雄太が外れた代わりに、CBの瀬古歩夢、MFの藤田譲瑠チマ、FWの大橋祐紀が選ばれた。

 計27名で、ベースは9月の予選を戦ったメンバーだ。9月は中国、バーレーンにいずれも圧勝しており、その勝利に貢献した選手が引き続き日本代表に呼ばれるのは至極当然。もしそうでなかったら、森保監督は批判の嵐にさらされていたはずだ。

 10月の連戦でのメインシステムは9月と同じ3-4-2-1と予想する。4バックに戻す理由はないし、おそらくこれで戦うはずだ。

 その前提、あくまで10月の連戦を戦ううえで気になるのは、CBの選手層。具体的には、現状の主力3人、谷口彰悟、板倉滉、町田浩樹のうちひとりでも何かしらのアクシデントで欠けた際の守備力低下が懸念材料と考えている。

 また、アウェーのサウジアラビア戦で攻め込まれた際、ウイングバックの人選をどうするか。9月の連戦では三笘薫、前田大然、堂安律、中村敬斗、伊東純也と攻撃的なキャラクターを配置したが、5バックで守ると割り切った場合、右に菅原由勢、左に長友佑都を起用する可能性がありそうだ。
 
 ただ、長友は9月の連戦でいずれもメンバー外と、23人枠からは漏れている。長友を試合メンバーに入れる場合、誰が代わりにメンバー外となるのか、そのあたりも注目だろう。

 今回新たに選ばれた3名、瀬古、藤田、大橋にとっては、貴重なアピールの場となる。9月のW杯最終予選で結果を出して、森保一監督の信頼を得たメンバーの牙城を崩すのはそう簡単な作業ではない。招集されること自体さえ困難で、そこに食い込めたのだから、このチャンスを活かさない手はない。

 大袈裟かもしれないが、瀬古、藤田、大橋にとっては今後のサッカー人生を占う分岐点になるかもしれない。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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