「韓国は突出した存在ではない。プレーオフ圏内もあり得る」10月の上位対決で結果を出さないと窮地に...【W杯アジア最終予選】

2024年10月01日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

パレスチナとスコアレスドロー

韓国はソン・フンミン頼みの感が否めない。(C)Getty Images

 北中米ワールドカップのアジア最終予選、9月の連戦で苦戦したのは日本と同組のサウジアラビアやオーストラリアだけではない。グループBに目を向けると、韓国が厳しい戦いを強いられている。

 パレスチナとの初戦(ホーム)をスコアレスドローで終えると、続くアウェーのオマーン戦でも一旦は1-1に追いつかれるなどストレスの溜まるパフォーマンス。最終的に3-1で勝利したものの、韓国のここまでの足取りは決して軽快ではない。識者の河治良幸氏も、彼らの戦いぶりを「なかなか厳しい」と話す。

「引き分けスタートは驚きましたが、2試合目のオマーン戦の出来を見たらパレスチナ戦の結果も納得。パフォーマンスそのものは本当に良くなくて、結局はソン・フンミン頼みという印象が拭えませんでした」

 2試合を終えて1勝1分の韓国はグループBの2位。同勝点のヨルダン、イラクがそれぞれ1位、3位という状況で、この3か国が勝点4で並んでいる。ちなみに、4位が勝点2のクウェート、5位が勝点1のパレスチナ、6位が勝点0のオマーンだ。

「2敗のオマーンも力はあるチームで、次節から巻き返すかもしれません。イラクも地力があって、クウェートは爆発力を秘めていて、パレスチナは粘り強い。難敵揃いなので、グループBは混戦になる可能性もあります」(河治氏)
 
 河治氏曰く「韓国は突出した存在ではない」。

「韓国はこのラウンドでの敗退こそないと思いますが、プレーオフ圏内、3位、4位もあり得ます。個人的にはオ・セフン選手(FC町田ゼルビア)がいるので応援していますけど、9月のチームの出来を見る限りなかなか厳しい」

 その韓国は10月、アウェーでヨルダン(10日)と、ホームでイラク(15日)と戦う。この上位対決で結果を出さないと、窮地に追い込まれる恐れもある。果たして、どうなるか。注目の連戦になる。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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