覚醒を予感させる2得点!! プラチナ世代の広島・宮吉が6年ぶりのJ1ゴールを記録

2016年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

P・ウタカ、清水との連係も巧みに2ゴール!

J1で6年ぶりのゴールを決めた宮吉が2得点をマーク。広島は勝点を21に伸ばした。(C) J.LEAGUE PHOTOS

 J1リーグは5月29日に第1ステージ14節の9試合を開催。レベルファイブスタジアムで行なわれた福岡対広島は、アウェーの広島が4-0で快勝した。

【J1リーグ順位表】

"京都の至宝"と言われた男が6シーズンぶりにJ1でのゴールをマークした。今季初先発に抜擢された宮吉拓実が2ゴール。京都から今季広島に完全移籍を果たした"プラチナ世代"の23歳がポテンシャルの高さを垣間見せた。

 得点ランク首位を走るピーター・ウタカの今季11点目で先制した広島は31分、左サイドを突破した清水が右足で中央へ折り返す。P・ウタカの後方から走り込んできた宮吉が、右足のハーフボレーで押し込み2点目を奪った。

「ウタカに入った後の裏を意識してスプリントしていた」と語った宮吉。これが京都時代の2010年シーズン以来のゴールとなった。

 さらに後半に入り、宮吉はストライカーとしての能力の高さを知らしめる一発を放つ。53分、宮吉は中央をドリブルで持ち上がるP・ウタカの前方を、パスコースを空けるように斜めに走り込む。P・ウタカからのパスはDFの足に引っ掛かったものの、宮吉は動きを止めずにDFの裏へ再度動き直す。こぼれ球を拾ったP・ウタカがアウトサイドでラストパスを送ると、反応した宮吉はGKの動きを察知。ワンタッチでゴール左に流し込み、チームの4点目を決めた。

「1日1日の練習をしっかり積み重ねてきた」

 広島移籍後もなかなか出番を掴めなかった日々を、そう振り返った宮吉。16歳でJ1デビューを飾って以来、周囲の期待とは裏腹にいまひとつ殻を破り切れず今季新天地を求めた。小林祐希、大島僚太と同年代もA代表に初選出されるなかで、今季こそブレイクスルーを実現させたいはずだ。
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