CL優勝監督となったジダンが「もっとも影響を受けた指揮官」とは?

2016年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「会長が私にチャンスを与えてくれた時から、欧州制覇を夢見ていた」

途中就任1年目でいきなりCL優勝を果たしたジダン。選手、監督の両方でビッグイヤーを掲げたのは史上7人目の快挙だ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 現地時間5月28日のチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝でレアル・マドリーは、アトレティコ・マドリーをPK戦の末に撃破。ウンデシマ(11回目のCL優勝)を達成した。
 
 優勝監督となったのが、ジネディーヌ・ジダンだ。今年1月、解任されたラファエル・ベニテスの後釜として、マドリーB指揮官からトップチーム指揮官に昇格すると、すぐさま選手たちの信頼を得てチームを掌握。リーガ・エスパニョーラではバルセロナに優勝を譲り2位に終わったものの、CLでは見事に欧州制覇を成し遂げた。試合後には興奮気味にこう語っている。
 
「とても嬉しいし、とても興奮している。会長(フロレンティーノ・ペレス)が私にチャンスを与えてくれた時から、欧州制覇を夢見ていたからね。最高の選手たちが最高の力を発揮してくれたおかげで、チャンピオンズ・リーグを制覇することができた。選手たちを誇りに思う」
 
 ちなみに、現役時代のジダンは、2001-02シーズンにマドリーでCL優勝を経験。選手、監督の両方の立場でのビッグイヤー獲得は、ミゲル・ムニョス、ジョバンニ・トラパットーニ、ヨハン・クライフ、カルロ・アンチェロッティ、フランク・ライカールト、ジョゼップ・グアルディオラに続く7人目の快挙だ。
 
 本人が強く影響を受けたのは、やはりアンチェロッティだという。現役時代にユベントスで師事し、引退後も2013-14シーズンにマドリーで副監督として仕えた恩師だ。
 
「アンチェロッティは選手と監督の両方でビッグイヤーを獲得するのは、とても素晴らしい経験だと言っていた。同じ経験ができて、最高に嬉しいね。今日の勝利は、私にとって特別なものだ」
 
 また、4日前の練習中に痛めた太腿の影響で明らかにコンディション不良だったが、PK戦では最後の5人目のキッカーとして登場し、きっちり役目を果たしたクリスチアーノ・ロナウドについては、次のように語っている。
 
「最後にはやってくれたよ。決定的なペナルティーキックを決めてくれたんだ。様々な仕事を実行し、チームを助けてくれた。とても重要な存在だったね」
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