プレミア大一番は2-2のドロー
プレミアデビュー戦でシティ相手にゴラッソを決めたカラフィオーリ(左)。(C)Getty Images
9月22日、エティハド・スタジアムでマンチェスター・シティ対アーセナルの大一番を取材した。
イングランドではこの1週間、このゲームにばかり注目が集まっており、まだプレミアリーグの第5節であるにもかかわらず、"タイトル決定戦"とまで言われていた。
前半は、両チームが激しくぶつかり合い、とてもエキサイティングだった。9分にシティは、サビーニョが先発デビュー戦となったリッカルド・カラフィオーリを振り切り、ラストパス。これをアーリング・ハーランドが流し込んで先制する。
それでもアーセナルは22分、カラフィオーリがボックス手前の左寄りから鮮やかなミドルを突き刺して同点に追いつく。さらに45+1分には、ガブリエル・マガリャンイスがヘディングシュートを叩き込んで逆転に成功した。
しかし、その直後にレアンドロ・トロサールが2枚目のイエローカードを受けて、退場処分となる。そのため、10人となったアーセナルは後半、6-3のブロックを形成して守備を固めることとなる。ほぼワンサイドゲームのような展開で、耐え凌いでいたが、アディショナルタイムのラストプレーでジョン・ストーンズに同点ゴールを決められ、試合は2-2のドローに終わった。
【動画】シティ戦で決めたカラフィオーリの圧巻ミドル!
イングランドではこの1週間、このゲームにばかり注目が集まっており、まだプレミアリーグの第5節であるにもかかわらず、"タイトル決定戦"とまで言われていた。
前半は、両チームが激しくぶつかり合い、とてもエキサイティングだった。9分にシティは、サビーニョが先発デビュー戦となったリッカルド・カラフィオーリを振り切り、ラストパス。これをアーリング・ハーランドが流し込んで先制する。
それでもアーセナルは22分、カラフィオーリがボックス手前の左寄りから鮮やかなミドルを突き刺して同点に追いつく。さらに45+1分には、ガブリエル・マガリャンイスがヘディングシュートを叩き込んで逆転に成功した。
しかし、その直後にレアンドロ・トロサールが2枚目のイエローカードを受けて、退場処分となる。そのため、10人となったアーセナルは後半、6-3のブロックを形成して守備を固めることとなる。ほぼワンサイドゲームのような展開で、耐え凌いでいたが、アディショナルタイムのラストプレーでジョン・ストーンズに同点ゴールを決められ、試合は2-2のドローに終わった。
【動画】シティ戦で決めたカラフィオーリの圧巻ミドル!
トロサールの退場は本当に残念で、ゲームのエンターテインメント性が損なわれてしまったのは間違いない。
しかし、仮に11対11で戦えていたとして、アーセナルにとってマーティン・ウーデゴーの不在はあまりにも大きい。彼の欠場により、創造性が失われている。デクラン・ライスとトーマス・パーテイは、ウーデゴーほど攻撃面で影響を与えるのは難しい。加えて、このノルウェー代表MFはアーセナルのプレッシングサッカーにもかなり貢献している選手である。これもチームにとっては大きな損失だ。
また、私はアーセナルのサイドバックにも注目していた。シティ戦ではベン・ホワイトがベンチスタートとなり、右SBがユリエン・ティンベル、左SBがカラフィオーリだった。
怪我でメンバー外だった冨安健洋が出場できる状態であったとしても、先発するのは難しかっただろう。冨安が主にプレーしている左SBに入ったカラフィオーリは、先制点を与えた場面ではサビーニョに振り切られてしまったものの、それ以外は良い対応を見せていた。
そして特に攻撃面では見事なゴールだけでなく、前に出るタイミングやボールのもらい方などのセンスが抜群だった。それは日本人DFがこのクラブに来てから、チームにもたらせなかったものを提供しているようにも感じ、スタメン起用が正解だったと証明してみせた。
冨安にとって、復帰後のポジション争いは、さらに厳しい試練になるかもしれない。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
【画像】2024年夏の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介!
しかし、仮に11対11で戦えていたとして、アーセナルにとってマーティン・ウーデゴーの不在はあまりにも大きい。彼の欠場により、創造性が失われている。デクラン・ライスとトーマス・パーテイは、ウーデゴーほど攻撃面で影響を与えるのは難しい。加えて、このノルウェー代表MFはアーセナルのプレッシングサッカーにもかなり貢献している選手である。これもチームにとっては大きな損失だ。
また、私はアーセナルのサイドバックにも注目していた。シティ戦ではベン・ホワイトがベンチスタートとなり、右SBがユリエン・ティンベル、左SBがカラフィオーリだった。
怪我でメンバー外だった冨安健洋が出場できる状態であったとしても、先発するのは難しかっただろう。冨安が主にプレーしている左SBに入ったカラフィオーリは、先制点を与えた場面ではサビーニョに振り切られてしまったものの、それ以外は良い対応を見せていた。
そして特に攻撃面では見事なゴールだけでなく、前に出るタイミングやボールのもらい方などのセンスが抜群だった。それは日本人DFがこのクラブに来てから、チームにもたらせなかったものを提供しているようにも感じ、スタメン起用が正解だったと証明してみせた。
冨安にとって、復帰後のポジション争いは、さらに厳しい試練になるかもしれない。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
【画像】2024年夏の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介!