「攻めのバリエーションが足りない」5戦未勝利の鹿島。クラブOBの元日本代表が考える改善策は?

2024年09月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「レイソルの選手は少し運ぶ作業がある」

鹿島の最終ラインを支える関川。良質なフィードに定評はあるが...。写真:鈴木颯太朗

 現役時代は鹿島アントラーズなどで活躍した元日本代表DFの名良橋晃氏が、YouTubeチャンネル『名良橋さんの大悟味ちゃんねる』で古巣鹿島について語った。

 鹿島は9月21日、J1第31節で柏レイソルとホームで対戦し、0-0で引き分けた。名良橋氏は、まず両チームのCBを比較して、その違いに言及する。

「レイソルが4-4-2のブロックのなかで、2トップ。アントラーズは少し三竿(健斗)選手が落ちて、(2人のCBと)3枚気味で前進しようと、前半からそういうビルドアップを見せたんですよ。レイソルとアントラーズのセンターバックの違いは、レイソルの古賀(太陽)選手と犬飼(智也)選手は、少し運ぶ作業があるんですよ。アントラーズの選手を少し出させて、というのがあるんですけど。

 アントラーズのセンターバックは、どうしても対角線のボールを入れる。相手のディフェンスラインが高ければ、それは活きると思うんですよ。そのラインの背後をうまく狙うとか。でも相手が引いて構えて、スペースがないと対角線のボールを蹴っても、スペースがないので受ける方もスペースがない。相手を出させて、空いたスペースに誰かが入るとか。そういう工夫が欲しかったなとすごく感じました」
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 また、アタッキングサードでも気になる点があったという。

「仕掛ける、そういうところが足りないんですよ。パスで受けて、もう1回パスでとか連続性はあるんですけど。じゃあ誰か強引に仕掛けるとか、そういうところの攻めのバリエーションが足りない」

 柏戦のドローで5戦未勝利となり、首位のサンフレッチェ広島と勝点9差の4位につけている鹿島。2016年以来のJ1優勝に向け、攻撃面の課題を解決して巻き返せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】鹿島が優勝戦線に生き残るために必要なのは? クラブOBの元日本代表FWが見解「とにかく覚悟を持って攻める」
 

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