永井にゴラッソを決められる
右SBで先発した橘田。永井に目の前でミドルを打たせてしまった。(C)SOCCER DIGEST
[J1第31節]名古屋 2-0 川崎/9月22日/豊田スタジアム
ACLエリートの初戦、韓国での蔚山戦を制した川崎が中3日で迎えたアウェーの名古屋戦は、前半と後半に1点ずつを失い、82分にはファンウェルメスケルケン際が2枚目のイエローカードで退場するなど反撃も実らず、0-2の敗戦を喫した。
失点シーンはともに守備の隙を突かれたが、特に34分の1失点目は、スタジアムもゴールが決まったのか判断がつきにくい騒然となる形であった。
川崎のCB佐々木旭がセンターサークルで頭でつなごうとしたパスがズレると、名古屋のボランチ・椎橋慧也がダイレクトで相手最終ラインの裏を狙って走っていた永井謙佑へ浮き球を供給。
椎橋からのパスを永井は肩あたりでトラップしたが、そのタイミングで副審がフラッグを上げた。ただA・アルルアイレ主審はプレーを続行させ、やや足が止まったかのように見えた川崎守備陣を尻目に、永井は、美しいコントロールショットを叩き込んだのである。
まさにゴラッソ。しかし、副審が一度は旗を上げたことで、すぐにはゴールとアナウンスされず。その後、VARでオフサイドとハンドの有無がチェックされ、名古屋のゴールが認められた。
【動画】名古屋×川崎ハイライト
ACLエリートの初戦、韓国での蔚山戦を制した川崎が中3日で迎えたアウェーの名古屋戦は、前半と後半に1点ずつを失い、82分にはファンウェルメスケルケン際が2枚目のイエローカードで退場するなど反撃も実らず、0-2の敗戦を喫した。
失点シーンはともに守備の隙を突かれたが、特に34分の1失点目は、スタジアムもゴールが決まったのか判断がつきにくい騒然となる形であった。
川崎のCB佐々木旭がセンターサークルで頭でつなごうとしたパスがズレると、名古屋のボランチ・椎橋慧也がダイレクトで相手最終ラインの裏を狙って走っていた永井謙佑へ浮き球を供給。
椎橋からのパスを永井は肩あたりでトラップしたが、そのタイミングで副審がフラッグを上げた。ただA・アルルアイレ主審はプレーを続行させ、やや足が止まったかのように見えた川崎守備陣を尻目に、永井は、美しいコントロールショットを叩き込んだのである。
まさにゴラッソ。しかし、副審が一度は旗を上げたことで、すぐにはゴールとアナウンスされず。その後、VARでオフサイドとハンドの有無がチェックされ、名古屋のゴールが認められた。
【動画】名古屋×川崎ハイライト
一連のシーン、永井の対応に当たっていたのは、本来はボランチで、この日は右SBで先発した橘田健人だったが、試合後にはこう悔いた。
副審の旗が上がったことに関しては「それは個人の対応のところなので」と影響を否定しつつ続けた。
「距離もあって、ボールも足もとに入っていて、カウンターで(自分たちの守備が)整っていない状況だったので、遅らせることをまず優先しました。相手もスピードのある選手だったので、シュートモーションに入ったのは分かったんですが、あの助走の感じだと打たせても大丈夫かなと考えてしまいました。そこは反省しなくてはいけないです。飛び込んで剥がされるのを嫌がって距離を空けちゃったのが良くなかったと思います」
その後、橘田ら川崎の選手たちは主審に確認に走ったが、「(VARで)ハンドのチェックをしている」と返されたという。
ちなみに67分の川崎の2失点目は、右サイドでの名古屋のスローインを、シャドーの森島司のマークへ前に出たCB高井幸大が頭でクリアできず、ライン際でスローインを呼び込んだ永井の対応にもうひとりのCB佐々木旭もつり出され、折り返しを受けた和泉竜司を川崎のふたりのSBが止め切れずに奪われたものだった。
難しい対応、難しいジャッジであったが、川崎としても守備に反省の残る試合となったと言えるだろう。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【記事】「また観たいかっていうと観たくない」小野伸二、"ファンタジスタが消えた"現代サッカーに本音。中村俊輔の「生きにくくなった」に同調
副審の旗が上がったことに関しては「それは個人の対応のところなので」と影響を否定しつつ続けた。
「距離もあって、ボールも足もとに入っていて、カウンターで(自分たちの守備が)整っていない状況だったので、遅らせることをまず優先しました。相手もスピードのある選手だったので、シュートモーションに入ったのは分かったんですが、あの助走の感じだと打たせても大丈夫かなと考えてしまいました。そこは反省しなくてはいけないです。飛び込んで剥がされるのを嫌がって距離を空けちゃったのが良くなかったと思います」
その後、橘田ら川崎の選手たちは主審に確認に走ったが、「(VARで)ハンドのチェックをしている」と返されたという。
ちなみに67分の川崎の2失点目は、右サイドでの名古屋のスローインを、シャドーの森島司のマークへ前に出たCB高井幸大が頭でクリアできず、ライン際でスローインを呼び込んだ永井の対応にもうひとりのCB佐々木旭もつり出され、折り返しを受けた和泉竜司を川崎のふたりのSBが止め切れずに奪われたものだった。
難しい対応、難しいジャッジであったが、川崎としても守備に反省の残る試合となったと言えるだろう。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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