ジョー、サッカー楽しいか? プロ1年目の橋本丈が見つめ直した感情。苦悩の日々もファイティングポーズは取り続けている【横浜FC】

2024年09月20日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

中村俊輔コーチに自ら助言を求める姿も

不断の努力でまずはメンバー入りを期す橋本。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 ルヴァンカップや天皇杯ではピッチに立った。だが、リーグ戦ではいまだメンバー入りを果たせていない。横浜FCの大卒ルーキー橋本丈がもがいている。

 8月某日のトレーニングマッチでは、3-4-2-1の3バック左でプレー。自身のパフォーマンスについて中村俊輔コーチに自ら助言を求めるなど、向上心を持って日々を過ごす。

 左ウイングバックでも計算できるが、いずれのポジションでも思うようにアピールできず、レギュラー争いに絡めていない。「何も考えていないわけじゃないけど、考えすぎても良くないので」と、橋本は静かに語る。

――サッカー、楽しめてる? そう問いかけると、間もなく23歳になるレフティは「それ、よく言われるんですよね」と明かし、こう続ける。

「天皇杯とかでも、父親に『もっと楽しくやれば』とか『楽しそうじゃないよ』と言われましたし。たしかに、最近はサッカーを楽しんでやっている感じはしてないなとは自分でも思ってたので。そうかもしれないって」
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 プロ初先発を飾った天皇杯2回戦のヴァンラーレ八戸戦(2-1)を振り返れば、やるべきことはやっていたが、"楽しむ"という感情には疑問符が付いた。「どこかで気持ちが落ちている部分は多少あっただろうし、そういうのが試合で出ていたのかもしれない」。

 もちろん、厳しいプロの世界では楽しんでばかりはいられないだろう。それでも、仕事でもあるサッカーを楽しめなければ、プレーにも支障をきたしてしまうかもしれない。橋本も「難しいですけど、楽しむって」とこぼす。

 今は生みの苦しみでもあるはずだ。現状に思い悩んでいるかもしれないが、ファイティングポーズは取り続けている。橋本は「コンディションを上げて、それを維持する。いつ試合に出てもいいように、チャンスを掴めるような準備は常にしておきたい」と言葉に力をこめた。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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