熊谷紗希が2011年W杯制覇の名場面を彷彿させる優勝決定PK! 女子CLでリヨンが3度目の戴冠

2016年05月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

本来のCBではなくボランチとして出場した熊谷が決勝戦MVPを獲得。

ボランチとして攻守に奮闘した熊谷が決勝戦MVPを獲得。リヨンの3度目の欧州制覇に大きく貢献した。(C) Alberto LINGRIA

 UEFA女子チャンピオンズ・リーグ決勝が5月26日に行なわれ、なでしこジャパンの熊谷紗希が所属するリヨン(フランス)が4シーズンぶり3度目の優勝を飾った。

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 決勝はリヨンが2012-13シーズンに3連覇を阻まれたヴォルフスブルク(ドイツ)との対戦となった。試合は、リヨンが12分にアーダ・ヘーゲルベルクのゴールで先制すると、そのまま終盤までリードを保つ。しかし、88分に同点ゴールを奪われ、延長戦に突入した。
 
 1-1のまま延長戦でも決着がつかず、勝負の行方はPK戦へと持ち込まれる。PK戦では、リヨンの守護神・サラ・ブハディが2本のPKを止めて優位に立つ。そして3-3で迎えたリヨン優勝を決定づける最後のキッカーは熊谷。2011年の女子ワールドカップ決勝でも最後のキッカーとして、優勝を手繰り寄せた名場面を彷彿とさせるように、再び冷静なキックでゴールネットを揺らしてみせた。
 
 この試合、熊谷はなでしこジャパンでもお馴染みとなっている本来のセンターバックではなく、ボランチで起用された。中盤でのハードワークによってチームに安定感をもたらしたパフォーマンスが目を引き、熊谷は決勝戦のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出されている。
 
 なお、熊谷は6月2日、同5日にアメリカと対戦する、なでしこジャパンのメンバーにもDFとして選ばれている。所属クラブで最高の栄誉を手にした熊谷が、世界最強の相手にいかなるプレーを見せるのか楽しみだ。
 
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