ロングスローは遅延行為が出されにくい? 審判委員会の見解は――タオルで拭く行為にも言及「必ず拭いていいってことではない」

2024年09月11日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「最後はレフェリーの裁量」

1つの武器として、ロングスローは町田など複数のクラブで使われている。写真:滝川敏之

 日本サッカー協会(JFA)の審判委員会が9月11日、都内でレフェリーブリーフィングを実施。佐藤隆治JFA審判マネジャーが、Jリーグ内で注目を集めた事象について語った。

 せっかくの機会なので、以前から気になっていることを尋ねた。通常のスローインであれば、時間をかければ、主審から早く投げるように注意が飛ぶが、ロングスローの際はある程度見逃されているのではないか――という点だ。

「あくまで印象」と前置きして見解を求めると、佐藤氏はまず「スピーディーな試合、できるだけ無駄な時間、遅延行為を減らすところ。これは競技規則でもそうだし、世界的にできるだけ早くと。2026年のアメリカ大会(ワールドカップ)は交代が何秒など色々考えている情報を耳にする。やっぱりスピードは大事」と回答。そのうえで、レフェリングのあり方をこう示した。

「ロングスローも1つの戦術。だからといって、すごく時間を使っていいわけではないので、そこはレフェリーがどう現場をコントロールしていくか。Aチームはすぐ投げる、Bチームは常にロングスローをする。Aチームには時間稼ぎでカードが出て、こちらは出ないとかはあってはいけない。じゃあどのぐらい許容するかは、これもやっぱりレフェリーの裁量」
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 佐藤氏はその後、ロングスロー時にタオルでボールを拭く行為に言及。その際にも「公平さ、時間」を強調し、次のように説明した。

「『必ず拭いてやっていい』ってことではない。時間がかかるのであれば、やっぱりレフェリーは介入していく。『全部ダメ』『全部いい』ではなくて、時間帯、得点差によって受け取り方も色々違うなかで、レフェリーがどうやって鼻を利かせてやっていくか」

 答えを出すとすれば、最終的には、「良いゲームで終わらせたいと全力を尽くしている」レフェリーの「裁量」となるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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