「半年前なら選択肢に入らなかったが…」大岩ジャパンからA代表に引き上げるべき即戦力候補は?「酒井宏樹も彼の実力は認めている」【パリ五輪】

2024年08月14日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「ひとり異次元」

パリ五輪組からA代表に引き上げるべきタレントは? 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)/JMPA

 ベスト8に終わったパリ五輪を経て、大岩ジャパンからA代表に引き上げるべきタレントはいるのか。「即戦力候補は誰?」との質問に、識者の河治良幸氏は「ひとり異次元の選手がいます」と回答した。

「藤田譲瑠チマ選手。東京五輪にトレーニングパートナーとして参加していた時点で正式メンバーに入っていてもおかしくなかったです。日の丸に対しての情熱、リーダーシップもあって、今大会ではオーバーエイジ不在の影響を相当薄めてくれました」

 技術だけでなくメンタル面で大岩ジャパンを引っ張ってくれたのが藤田だった。

「精神的に成熟していて、A代表に入ってもやれると思います。ワールドカップ最終予選の招集メンバーはおそらく26人なので、中盤の4、5枚目として呼ばれる可能性はあります。守田英正選手、田中碧選手と競ってほしいです」

 ザルツブルクに加入した川村拓夢が左膝内側じん帯断裂で離脱している事情もあり、藤田が9月のワールドカップ予選に招集されても不思議はない(もちろんシント=トロイデンでのアピールは必要だが)。
 
 即戦力候補のもうひとりは、FWの細谷真大だ。河治氏は「小川航基選手が怪我をしている情報もあるので、チャンスはあると思います」との見解を示した。

「藤田選手ほど太鼓判ではないですが、パリ五輪での活躍に、A代表での実績も含めればフォワードの枠に入ってもおかしくないです」

 そして3人目は左サイドバックの大畑歩夢である。

「左サイドバックは日本代表で手薄なポジション。伊藤洋輝選手(負傷中)も町田浩樹選手も本質はセンターバックなので、激しい上下動で攻撃に絡める選手は誰かと考えた時、パリ五輪で躍動感溢れるプレーを見せた大畑選手が浮上してきます。半年前なら選択肢に入りませんでしたが、U-23アジアカップで自信を得てからみるみる成長して逞しくなりました。(元浦和の)酒井宏樹選手も彼の実力は認めていて。今の大畑選手ならA代表に食い込めるはずです」

 その他では、パリ五輪で堅守が光ったGK小久保玲央ブライアンも河治氏は即戦力候補に挙げていた。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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