ゲリラ豪雨、雷、強風…。異常気象が日常になりつつある現状で、Jリーグ秋春制の開幕は8月1週目でいいのか

2024年08月08日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

電車遅延で帰宅難民が出る可能性も

命の危険に関わる可能性も。写真:サッカーダイジェスト

 2024年8月7日、味の素スタジアムで東京ヴェルディ対サンフレッチェ広島の一線は落雷の恐れで一時中断となった。正直、試合前から天気は荒れそうな気配だったので、事前に中止にはできなかったのかとそんな疑問さえあった。

 試合開始とともに雷が近づき、空が怪しく光る中、前半20分に主審の指示で両チームの選手がロッカールームに引き上げる。その後、観衆も安全な場所に避難するようアナウンスされると、スタジアムは豪雨に見舞われた。

 結局試合は中断から1時間半後の20時50分に再開されたが、気になるのはJリーグが26年から秋春制にしたとして開幕が8月1週予定という点だ。ナイターとはいえ気温が高く、さらにゲリラ豪雨、強風、雷など、この時期は試合を実施するうえで不安要素が多い。それでも、8月1週目を開幕にするのか。
 
 ゲーム終了は22時20分頃。この日決勝点を決めた広島の佐々木翔はミックスゾーンでこんなことを言っていた。

「あれだけ(観客が)残ってくれてありがたいです。帰ってもおかしくなかったので」

 電車遅延で帰宅難民が出る可能性も考えると、この時期の開幕には疑問が…。異常気象が日常となりつつあるだけに、秋春制のスケジュールについては引き続き議論してほしいと願う。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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