スアレス3発! バルサが宿敵を振り切り24回目のリーグ制覇!!

2016年05月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

得点王を争う2選手が前半で2得点も、スアレスはさらに加点!

最後に大台に乗せ、スアレスはピチーチ賞(得点王)を確実にした。そんな彼に3点目をプレゼントしたのはネイマール。チームのため、味方のためのプレーだった。 (C) Getty Images

 5月14日(現地時間)、リーガ・エスパニョーラ最終節が行なわれ、敵地でグラナダを3-0で破ったバルセロナが、2シーズン連続通算24回目のリーグ制覇を果たした。
 
 2位レアル・マドリーとの勝点差わずか1で迎えた最終節。マドリーがデポルティボに勝利し、バルサが引き分け以下に終われば逆転優勝となるところだったが、さすが王者バルサは、このプレッシャーに委縮することも、屈することもなかった。
 
 バルサだけでなく、マドリーもCFベンゼマが復帰し、いずれもベストメンバーで最終決戦に臨んだ。
 
 最初に先制ゴールを挙げたのは、マドリーだった。7分、ベイルが左サイドをドリブルで崩して折り返し、中央のベンゼマがこれを右に流し、最後は大黒柱のC・ロナウドがゴール右隅に流し込んだ。
 
 対してバルサは22分、左サイドを抜け出したSBジョルディが中央に入れると、フリーのスアレスが詰めて先制。これでプレッシャーから解放される。
 
 マドリーは25分、再びC・ロナウドが決める。CKからのヘッドは、競り合った相手DFに当たって軌道が変わり、ゴールラインを割った。
 
 バルサも負けていない。38分、マスチェラーノが送った長い縦パスに右SBのD・アウベスがゴールラインぎりぎりのところで追い付き、ダイレクトでクロスを入れると、スアレスがGKの鼻っ先で合わせてこの試合2点目を決めた。
 
 この最終節、優勝争いだけでなく、得点王の行方も人々の関心を集めていたが、1位(スアレス)と2位(C・ロナウド)の選手が前半だけで2得点ずつを決めるという、最後までハイレベルな競り合いとなった。
 
 しかし、C・ロナウドは前半に負傷し、後半はハメスと交代を余儀なくされ、今シーズンの通算得点は35点で打ち止めとなった。
 
 一方のスアレスは、後半も積極的にゴールを狙い続け、得点機は終了4分前に訪れる。中央を抜け出したネイマールがDFとGKを惹きつけて右サイドに丁寧に流すと、スアレスは難なく流し込んでハットトリックを決めるとともに、通算ゴールを40点の大台に乗せた。
 
 3-0としたこの時点で、すでにバルサは祝勝ムード。間もなくして試合が終了すると、ヌエボ・ルス・カルメネスは彼らの祝賀会場と化した。一方、リアソールでは、2-0でリードしていたマドリーが、淡々とした表情で勝利の瞬間を迎えた。
 
 30節のビジャレアル戦で引き分けた後、ホームでのクラシコを落とし、さらにソシエダ、バレンシアにも敗れたバルサ。これにより、今回の終盤戦のデッドヒート生まれたわけだが、最後はL・エンリケ監督の下で持ち直し、自力で栄冠を手にした。
 
 一方、2月にはバルサに勝点9差をつけられ、ほとんど優勝の芽はなくなったとされながらも、着実に勝利を重ねて、あと一歩のところまで迫ったマドリー。ジダン監督にリーグタイトルはプレゼントできなかったが、彼らには欧州制覇という大きな目標がまだ残されている。
 
 こうしてリーガ・エスパニョーラの優勝争いは決したが、最終節はまだ5試合が残っており、15日(現地時間)に全てが決する。
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