【U-23日本 0-3 U-23スペイン|採点&寸評】善戦も3失点完敗では全体的に厳しい評価に。唯一「6.5」だったのは?【パリ五輪】

2024年08月03日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

内容ではスペインを苦しめたが…

【警告】日本=なし スペイン=E・ガルシア(1分)、A・バエナ(45+7分)、F・ロペス(78分)【退場】なし写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

[パリ五輪・準々決勝]U-23日本 0-3 U-23スペイン/8月2日/スタッド・ドゥ・リヨン

 U-23日本代表は現地8月2日、パリ五輪の準々決勝でU-23スペイン代表とスタッド・ドゥ・リヨンで対戦し、0-3で敗戦。ベスト8敗退となった。

 11分、相手のショートカウンターからフェルミン・ロペスにミドルシュートを決められ、先制点を献上。40分、藤田譲瑠チマがボックス内に縦パスを入れると、細谷真大が相手を背負いながら反転し、右足でゴールネットを揺らす。これはVARの結果、オフサイドの判定で取り消しに。

 後半に入ると日本は守勢に回り、73分に左CKからのボレーで再びF・ロペスに決められると、86分にも失点。チャンスはあったが1点が遠く、56年ぶりのメダルには届かなかった。
【画像】U-23日本代表のスペイン戦出場15選手&監督の採点・寸評。攻守で存在感の高井、"幻ゴール"の細谷も評価
▼U-23日本代表のチーム採点「5.5」
 0-3。結果だけみると完敗だが、内容ではスペインを大いに苦しめ、大岩ジャパンの目ざしてきたサッカーが随所で見られた。

 ミドルシュートを決められて失点した後、自陣に押し込まれても藤田がプレスバックでボール奪取。鋭い速攻からチャンスに繋げた。

 右サイドの山田楓喜、関根大輝、山本理仁が流動的にパスを回して崩し、再三に渡ってクロスを供給。前半は3人の連係がはまっていた印象で、得点が奪えなかったのは、ターゲットの細谷真大が、相手DFにしっかりとマークをつかれ、なかなかフリーになれなかったからだろう。

 徐々に細谷もボールを受けられるようになり、オフサイドで取り消しとなった幻のゴールなど、エースらしいプレーが出てきたが、やはりストライカーとして得点が欲しかった。

 金メダル候補相手に攻守で善戦はしていた。しかし、負けた事実をしっかり受け止めなければならず、全体的に高い評価はあげられない。得点のチャンスはあったが決め切れなかった攻撃、相手のミドルに対して寄せきれなかった守備と、敗れた原因はある。

 唯一、及第点以上「6.5」の評価をあげたいのはキャプテンの藤田。何度もパスカットやボール奪取から攻撃の起点となり、圧巻のパフォーマンスだった。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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