【J1】消極プレーに「すみませんでした…」。キャプテン城後の「禊の一発」で 福岡が5年ぶりのJ1ホーム勝利&最下位脱出!

2016年05月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

決勝点を奪ったものの、勝利後も笑顔はなく…。

消極的なプレーでチャンスを逸した場面もあった城後だが、ここ一番で「10番」の仕事をしてみせた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは5月14日、第1ステージ12節の6試合を開催。レベルファイブスタジアムでは、最下位の福岡対17位の湘南が激突した。

【PHOTOギャラリー】キャプテン城後の決勝点を守った福岡が5年ぶりのJ1ホーム戦勝利!

 30度近い暑さの中で行なわれた試合となったが、ともにハードワークを持ち味とする両チームの対戦は序盤から目まぐるしい攻防を見せる。互いにチャンスは作ったものの、前半は0-0で折り返した。

 後半に入ると、福岡がホームサポーターの声援に押されるように、ゴールへの圧力を強めていく。53分、末吉のパスカットからカウンターを繰り出した福岡は、右サイドを駆け上がった城後に展開。城後は中央への折り返しのパスを選択したが、これは相手DFにカットされ、チャンスを逸してしまう。

 さらに10分後の63分にも、 ウェリントンのポストプレーから最終ラインの背後に抜け出した城後がドリブルで相手ゴール目指して駆け上がる。しかし、城後はここでも味方へのパスを選択したが、相手DFが出した足に阻まれ、つながらず。2度のチャンスを主将の消極的なプレーで潰してしまった。

 しかし終盤の81分、その城後に汚名返上の絶好機がやってくる。福岡はカウンターからチャンスを掴み、右サイドから平井がクロスを送ると、金森のトラップはやや大きくなったものの、そのこぼれたボールを城後がゴール右に蹴り込み、ゴールネットを揺らした。福岡がついに主将の一発で先制に成功する。

 その後、湘南の反撃を抑えた福岡が、J1ホーム戦での1693日ぶりとなる勝利。勝点を9に伸ばし、17位に順位を上げた。一方の湘南は最下位に転落。

 殊勲のゴールを決めた城後は試合後のインタビューで、「勝ったことに関しては嬉しいんですが、絶好のチャンスにパスを選択してしまって決めれず、迷惑をかけてしまった」と神妙な面持ちで語り、サポーターへの挨拶でも、まずは「すみませんでした…」と謝罪の言葉で反省の色を見せていた。
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