3連勝までの流れは恐ろしいくらい完璧で、今や日本はフランスと並ぶ優勝候補筆頭か。スペインを必要以上に恐れるな!【パリ五輪/コラム】

2024年07月31日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

何より頼もしいのは…

イスラエル戦で決勝点を決めた細谷。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 現地時間7月30日、パリ五輪のグループステージ最終戦で2連勝中の日本は藤田譲瑠チマら主力を温存。イスラエルの攻撃をいなしつつ、チャンスがあればゴールを狙う試合運びで時計の針を進め、最終的に細谷真大のゴールで白星を掴んだ。

 エース細谷に待望の得点が生まれ、グループステージで3戦全勝。イスラエル戦のゲーム運びは強豪国と呼ばれるチームのそれで、5-0と快勝したパラグアイ戦、1-0と接戦を制したマリ戦を含む総得点は7、総失点は0と、ここまでの流れは恐ろしいくらい完璧である。

 結果だけ見れば、同じく3戦全勝のフランスと並ぶ優勝候補筆頭と言っても違和感がないくらいである。

 準々決勝の相手は、メダル候補のスペイン。グループステージ最終戦でエジプトに敗れ、2位通過となり日本と対戦することになった。このタイミングでスペインと当たることに対してネガティブな声も聞かれるが、必要以上に恐れなくていいだろう。

 
 グループステージ3試合の内容も、パーフェクトとは言えないものの胸を張って誇れるレベルにある。決してフロックで掴み取った3連勝ではないだろう。組織として十分に機能しており、何よりGK小久保玲央ブライアンとMF藤田譲瑠チマなどを擁する強固な中央部が頼もしい。

 スペインとの準々決勝は、現地時間8月2日の17時(日本時間8月2日の24時)にキックオフだ。イラク、ウズベキスタンがグループステージ敗退となった今、アジア勢最後の砦が日本である。こうした舞台でスペインと本気で戦えることは幸せだ。臆せず挑めば、きっと勝利への道は見えてくる。大岩ジャパンの底力を是非、スペイン戦でも示してほしい。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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