何度見ても涙が出てくる。ブラジル戦で劇的ゴールの19歳・谷川萌々子はレジェンド・澤穂希を超える逸材か【パリ五輪/コラム】

2024年07月30日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

予想を超えた活躍

ブラジル戦で劇的な決勝ゴールを決めた谷川。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 年をとって涙腺が弱くなったからか。ゴール後の彼女の喜ぶ姿を見る度に涙が出てくる。

 パリ五輪のグループステージ2戦目、ブラジル戦でなでしこジャパンに特大の歓喜を呼び込んだ谷川萌々子のゴールに感動した方は、少なくないだろう。

 谷川はお父さんから「ブラジルのキーパーは前に出てくるからどんどん(シュート)狙っていけ」と言われたそうだが、実際、後半のアディショナルタイムにあれだけ正確かつ絶妙なループシュートを決めるとは天晴れである。

 昨年、女子ワールドカップに臨むなでしこジャパンの国内合宿を取材した時、「綺麗なフォームでボールを蹴るし、しかも正確。判断力もあるけど、あの子は誰だ?」と著者の目に留まった選手が、谷川だった。当時はサポートメンバーだったが、23年7月5日のオルカ鴨川とトレーニングマッチでも異彩を放っていた。
 
 アンダー世代の国際大会や昨年のアジア大会でも活躍した谷川が19歳にしてパリ五輪の代表メンバーに選ばれても、驚きはなかった。個人的に「昨年の女子ワールドカップのメンバーになぜ入らなかったのだろう」と思っていたので、むしろ当然だと考えていた。それでも、いきなり出番を与えられたブラジル戦でPKを奪取するだけでなく、劇的な決勝ゴールまで決めるなんて予想できなかった。

 ただ、予想を超えて人々にスペクタクルと感動を与えることができるのがスーパースターである。澤穂希以上の逸材かと、谷川にそんな期待を寄せてしまうのは早計だろうか。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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