「動き出すのも遅い」闘莉王がマリ戦のDF西尾隆矢を辛口評価!「何をやればいいか。はっきりできなかった」【パリ五輪】

2024年07月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「相手が前を向く回数がめちゃくちゃ増えた」

マリ戦でCBとしてフル出場した西尾。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 元日本代表DFの田中マルクス闘莉王氏が、自身のYouTubeチャンネルに最新コンテンツを投稿。大岩剛監督が率いるU-23日本代表のDF西尾隆矢について語った。

 大岩ジャパンは現地7月27日にパリ五輪のグループステージ第2戦でマリと対戦し、1-0で勝利。闘莉王氏は恒例の採点企画を実施し、「5点」を基準にして各選手をジャッジ。そのなかで、CBでフル出場した西尾には「4.5点」をつけた。

 第1戦のパラグアイ戦(5-0)で完封勝利に貢献したDF木村誠二に代わっての起用で、闘莉王氏は指揮官の考えを推しはかりつつ、西尾のパフォーマンスに不満を示す。

「西尾の方がフィジカル的に強いと、たぶん大岩監督が思って先発で出してきた。じゃあ、それが活かされたかどうか。全然いけてない。シュートを打たれた瞬間に動き出すのも遅いし、スライディングのコースも相手に圧力をかけたわけでもない。キーパーを助けたわけでもない」
【動画】闘莉王がマリ戦の大岩ジャパンを採点!
 相手のアタッカーに対し、有効なディフェンスができなかったという。

「途中からたぶん、相手選手が強いと思ったからこそ、ちょっと離れて、相手が前を向く回数がめちゃくちゃ増えてきて。日本がピンチになり、なかなか何をやればいいんだっていうことが、はっきりできなかった。大岩監督の先発(起用)、ゼロで抑えたかもしれないけど、それだけじゃ片付けられないんでね。ちょっと物足りない。フィジカルで行くんだったら、フィジカルで潰すと」

 マリの攻撃陣が、パラグアイの選手たちよりもハイレベルだったとして「安心のポジショニングを取りすぎなのかな。安心のポジションを取りすぎちゃうと、相手に前を向かれちゃう。裏を取られたくない。そうすると、どうしても相手が前向きで突っかかってくる。それだとディフェンスはなかなか止められない。そういったところが少し影響があったのかな」と推測した。

 攻撃面でも、うまくいっていなかったと主張する。

「ビルドアップのところも何回か、スムーズに右で行けないので、左ばっかりになって。運べる時はもうちょっと運んで前に進んだらいいのに、けっこう横のパスに無理が見えて。少しビルドアップのテンポも遅れた。物足りない」

 闘莉王氏は西尾に対し、攻守ともに課題を指摘した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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