彼女の力はまだこんなモノではない
ブラジル戦で劇的なゴールを決めた谷川。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)
現地時間7月28日、パリ五輪のグループステージ2戦目でブラジルと対戦したなでしこジャパンは、後半途中まで厳しい戦いを余儀なくされた。CFの田中美南が前半終了間際のPKを含む複数の決定機を全て外し、さらにカウンターから先制される展開で、悪い流れに呑み込まれそうになっていたのだ。
絶不調の田中を引っ張り、前目のポジションで起用してこそ持ち味を発揮できる清家貴子を右ウイングバックで途中出場させるなど(何度かここで使われているが、いまひとつ機能していない印象)池田太監督の采配にも説得力がなく、0-1のまま負けるのではないかと、そう思ったファン・サポーターは多かったのではないか。
しかし、敗戦ムードが漂う中、ひとりの選手がなでしこジャパンを絶望の淵から救う。そのプレーヤーとは19歳の若手有望株、谷川萌々子だった。
0-1で迎えた90+1分、エリア内での仕掛けで相手のハンドを誘ってPKを奪取すると(このPKはキャプテンの熊谷紗希が決める)、90+6分には抜群のコントロールショットで劇的な逆転ゴールを決める。80分からの出場で一気に試合の流れをひっくり返してブラジルを粉砕したシンデレラガールの活躍はまさに"スーパー"、感動的でもあった。
絶不調の田中を引っ張り、前目のポジションで起用してこそ持ち味を発揮できる清家貴子を右ウイングバックで途中出場させるなど(何度かここで使われているが、いまひとつ機能していない印象)池田太監督の采配にも説得力がなく、0-1のまま負けるのではないかと、そう思ったファン・サポーターは多かったのではないか。
しかし、敗戦ムードが漂う中、ひとりの選手がなでしこジャパンを絶望の淵から救う。そのプレーヤーとは19歳の若手有望株、谷川萌々子だった。
0-1で迎えた90+1分、エリア内での仕掛けで相手のハンドを誘ってPKを奪取すると(このPKはキャプテンの熊谷紗希が決める)、90+6分には抜群のコントロールショットで劇的な逆転ゴールを決める。80分からの出場で一気に試合の流れをひっくり返してブラジルを粉砕したシンデレラガールの活躍はまさに"スーパー"、感動的でもあった。
シンデレラガールと表現したものの、昨年の女子ワールドカップ前、国内でのトレーニングマッチで谷川のプレーを見た時も"物が違う"と感じた。「なぜ彼女がワールドカップのメンバーに選ばれてないのか」と思ったほどである。
スケールが大きく、展開力もあり、セットプレーのキッカーもこなす。サッカーセンスに優れた谷川が五輪の大舞台で実力の一端を見せたのは個人的に決して驚きではない。正直、彼女の力はまだこんなモノではないというのが正直な感想だが、今はただブラジル戦でのパフォーマンスを心から称賛したい。
なでしこジャパンにスーパーヒロイン誕生。今大会の結果がどうあれ、谷川がなでしこジャパンの未来を背負って立つタレントのひとりであることは間違いない。彼女がブラジルのゴールネットを揺らした瞬間、著者は改めてそう確信した。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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