【日本 3-0 ガーナ|採点&寸評】“仮想ナイジェリア”のガーナを圧倒。2ゴールを挙げた矢島をMOMに選出

2016年05月12日 小田智史(サッカーダイジェスト)

奈良がクラブでの充実ぶりを感じさせるプレー。植田も故郷・熊本に勇気を届ける。

【警告】日本=なし ガーナ=S・ラリエア(28分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】矢島慎也(日本)

2016年5月11日/19:19/ベアスタ/11,038人
U-23日本代表 3-0 ガーナ代表
前半 3-0
後半 0-0
得点者/日本=矢島(11分、15分)、富樫(30分)

【U-23日本代表・総評】 6
前半30分で3ゴールを奪い、終始主導権を握ってゲームを展開。もっとも、ガーナが思ったほど身体能力や個人技を押し出したプレーを見せず隙が散見された状況では、無得点に終わった後半の出来や、カウンターを受ける場面が出た点は、"対世界"に向けての課題だろう。

【PHOTOギャラリー】九州・熊本震災復興支援チャリティーマッチ U23日本代表3-0ガーナ代表@鳥栖

 [個人採点・寸評]
[GK
1 櫛引政敏 6 (HT OUT)
前半は枠内シュートが自身正面の1本のみと決定的なピンチはなし。44分に奈良が目測を誤って2対2を作られた場面では、判断良く飛び出して防いだ。リーグ戦の出場機会に恵まれず、心配された試合勘も問題は感じられなかった。

[DF
5 植田直通 6.5
故郷・熊本への想いを背負い、初めてキャプテンマークを巻いてピッチへ。ロングボールを次々と撥ね返し、チームに流れを呼び込んだ。後半には接触で頭部を痛めて、テーピングを巻きながらプレーを続行。その溢れんばかりの闘志は熊本にも届いたはずだ。
 
13 奈良竜樹 6.5 (HT OUT)
持ち前のコーチングと"攻め"のラインコントロールで最終ラインに君臨し、相手のシュートも身体を張ってブロック。26分にはセットプレーからゴールを脅かすなど、クラブでの充実ぶりを感じさせる内容だったが、本人はトラップミスからゴールに迫られた場面を反省。
 
15 亀川諒史 6 (79分OUT)
序盤は大島とのパス交換からサイドを活性化。縦、横の揺さぶりを交えながら1対1で相手を押し込み、CKへとつなげた。ピンチを招く場面もなく、守備も及第点を与えられる。
 
20 伊東幸敏 6.5
サイドのスペースを見逃さず、前線と連動してオーバーラップを敢行。相手のマークが緩慢だったことは差し引くべきだが、矢島の2点目をアシストした後も、アーリークロスから決定機を演出するなど、メンバー生き残りを懸けた"正念場"の舞台できっちりアピールした。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

次ページ2ゴールの矢島はサイドハーフとボランチをこなした点でもアピール度満点。

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