「韮崎高校でオール5でしょ」元チームメイトが明かす中田英寿の凄さ。ただ、彼の強パスを巡って「チーム内でバチバチ言い合いになった」意外な真実も

2024年07月22日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「『絶対届かないだろ』ってパスも」

現役時代は数々の伝説を残した中田。写真:Getty Images

 日本サッカーへの貢献度が計り知れなかった中田英寿氏。そもそも、中田氏の何が凄いのか。それをベルマーレ平塚時代に彼のチームメイトだった岩本輝雄氏に訊くと、「世の中のことも含め先を読む力」という答が返ってきた。

「韮崎高校でオール5でしょ。頭は相当良かった。先の先を読んで、こうすればこうなるという絵が見えているような気がします。今でも日本酒の仕事で成功している印象ですから。やっぱり先を見通しているのかなと」

 一方、同じくチームメイトでサイドの名手だった名良橋晃氏は中田の凄さを「視野」と答えた。

「走れば良いボールが入ってきました。僕のスピードを殺さない絶妙なパスセンスがあった」

 ただ、岩本氏はこれに「でもあれ、強パスすぎないか」と反論。
 
「俺たち(岩本氏と名良橋氏)は3-5-2システムでウイングバックをやっていて、『絶対届かないだろ』ってパスもいっぱいありました。良いところは見ているけど、『そこじゃないだろ』って結構ありましたよ」

 なので、中田のパスを巡っては「チーム内でバチバチ言い合いになっていました」(岩本氏)。意外な真実だが、当時から海外移籍を考えていたからこその強パスだったのかもしれない。そうだとしたら、中田の「先を読む力」はやはり凄い。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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