21年にもヘッドコーチとして手腕を発揮
会見に出席した中山社長。(C)SOCCER DIGEST
横浜F・マリノスは7月16日、ハリー・キューウェル監督との契約解除を発表したことを受けて会見を実施。中山昭宏社長がその背景を説明するとともに、チームのヘッドコーチを務めるジョン・ハッチンソン氏を暫定監督に選んだ理由と、今季のチーム目標についても改めて言及した。
キューウェル監督との契約解除の理由については、「絶対にこれだというものはない」としたうえで、45歳の元オーストラリア代表を今季から新指揮官として迎えるにあたり、クラブとして大事にしていた3つの視点として「アタッキングフットボールの理解と継承」「アタッキングフットボールの進化」「高みを目ざす(常に勝っている集団になる)」を挙げ、「我々クラブが期待していたところには少しずつ届いていない」と語った。
また、パートナーシップを締結するシティ・フットボール・グループ(CFG)とも定例会議を開くなかで、具体的に解除の話が進み出したのは、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)2023-24を戦い終えた頃だとし、「勝ち負けがどうこうということではないですけど、町田(18節、1-3)や鹿島(17節、2-3)に負けて、本来のマリノスのアタッキングフットボールをできていない理由が、ACLを並行で戦った疲れからきている部分と、そうでない部分があるという会話から始まっています」と明かした。
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キューウェル監督との契約解除の理由については、「絶対にこれだというものはない」としたうえで、45歳の元オーストラリア代表を今季から新指揮官として迎えるにあたり、クラブとして大事にしていた3つの視点として「アタッキングフットボールの理解と継承」「アタッキングフットボールの進化」「高みを目ざす(常に勝っている集団になる)」を挙げ、「我々クラブが期待していたところには少しずつ届いていない」と語った。
また、パートナーシップを締結するシティ・フットボール・グループ(CFG)とも定例会議を開くなかで、具体的に解除の話が進み出したのは、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)2023-24を戦い終えた頃だとし、「勝ち負けがどうこうということではないですけど、町田(18節、1-3)や鹿島(17節、2-3)に負けて、本来のマリノスのアタッキングフットボールをできていない理由が、ACLを並行で戦った疲れからきている部分と、そうでない部分があるという会話から始まっています」と明かした。
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16日からはハッチンソンヘッドコーチが暫定監督として指揮を執る。21年シーズンは、アンジェ・ポステコグルー監督(現・トッテナム監督)の右腕としてアタッキングフットボールを支えた人物でもある。中山社長は、暫定監督の選定理由について、次のように語った。
「先ほども触れた3つの視点から本来やろうとしているアタッキングフットボールで、何ができていないのか。もう一度、我々がやろうとしているアタッキングフットボールの原点に立ち返るというところを含めて、アンジェがいた時にジョンはコーチとして一緒にやっていますし、今のコーチ陣の体制下で日本人コーチともうまくコミュニケーションが取れています。加えて、今季の練習メニューも基本的にはジョンが作っていますので、チームとしての連続性を含めて総合的に決まりました」
あくまで暫定監督で、後任の指揮官を探しているのかという問いには、今回の決定にもCFGが関わっているとしたうえで、「当然、彼らは動いていますので、彼らのタイミングを見つつ、ジョンの体制でどれだけアタッキングフットボールを取り戻せるか、それも合わせての検討になる」との考えを示した。
その取り戻したいアタッキングフットボールとはなんなのか。
「現在できていないけど、取り戻そうと思っているところは、前線からのディフェンスです。それから、パス回しのスピードがマリノスのテンポになりきれていない部分があるので、パススピードを上げていくところ。あとは後方から前線へアプローチする時のスピード感も必要。これらを徹底しないといけないし、ピッチに出ている選手が同じ理解を持つことが大事だと思っています」
最後に中山社長は、今季のチーム目標について「ACLの枠は狙いたいと思っています。何かを諦めているわけではないですけど、実際の距離感とかを見た時に、そこは狙いにいきたい」とコメントした。
横浜はハッチンソン暫定監督のもと、中山社長が指摘した課題を改善し、アタッキングフットボールを復活させることができるか。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
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「先ほども触れた3つの視点から本来やろうとしているアタッキングフットボールで、何ができていないのか。もう一度、我々がやろうとしているアタッキングフットボールの原点に立ち返るというところを含めて、アンジェがいた時にジョンはコーチとして一緒にやっていますし、今のコーチ陣の体制下で日本人コーチともうまくコミュニケーションが取れています。加えて、今季の練習メニューも基本的にはジョンが作っていますので、チームとしての連続性を含めて総合的に決まりました」
あくまで暫定監督で、後任の指揮官を探しているのかという問いには、今回の決定にもCFGが関わっているとしたうえで、「当然、彼らは動いていますので、彼らのタイミングを見つつ、ジョンの体制でどれだけアタッキングフットボールを取り戻せるか、それも合わせての検討になる」との考えを示した。
その取り戻したいアタッキングフットボールとはなんなのか。
「現在できていないけど、取り戻そうと思っているところは、前線からのディフェンスです。それから、パス回しのスピードがマリノスのテンポになりきれていない部分があるので、パススピードを上げていくところ。あとは後方から前線へアプローチする時のスピード感も必要。これらを徹底しないといけないし、ピッチに出ている選手が同じ理解を持つことが大事だと思っています」
最後に中山社長は、今季のチーム目標について「ACLの枠は狙いたいと思っています。何かを諦めているわけではないですけど、実際の距離感とかを見た時に、そこは狙いにいきたい」とコメントした。
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