なでしこジャパンがトレーニングマッチ1本目で大苦戦。後方から効果的なビルドアップができず…【パリ五輪】

2024年07月10日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

清家のウイングバックは物足りず

清家は前目のポジションで起用すべきだろう。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2024年7月10日、パリ五輪に臨むなでしこジャパンが千葉県内でヴィアマテラス宮崎とトレーニングマッチを実施。30分×3本の1本目で先発したのは以下の11人で、具体的にはGKが山下杏也加、3バックは高橋はな、熊谷紗希、南萌華、右ウイングバックが清水梨紗、左ウイングバックは北川ひかるで、ボランチは長谷川唯、林穂乃香、2シャドーは清家貴子、宮澤ひなた、CFが植木理子だった。

 1本目、なでしこジャパンは現在なでしこリーグ首位のヴィアマテラス宮崎に大苦戦。相手のハイプレスに手を焼き、後方から効果的なビルドアップができず、押し込まれる時間帯もあった。

 スコアこそ林のゴールで1-0としたが、内容そのものは互角に近かった。

 1本目から7選手を入れ替えた2本目は、浜野まいか、田中美南、藤野あおばのゴールで3-0と勝利。前線(田中、藤野、浜野)のコンビネーションは悪くなく、両ウイングバックの清水、宮澤も絡んだ崩しは可能性を感じた。
 
 ただ、やはり問題に映ったのは最終ラインからのビルドアップ。古賀塔子が自ら持ち上がるシーンに迫力があったものの、全体的に3CBからボランチなどに鋭い縦パスが入るケースは少なかった。

 続く3本目、2本目から7人を交代させて臨んだが、ゴールは藤野の1点のみ。なかでも気になったのは、右ウイングバックに抜擢された清家のパフォーマンスだった。消えている時間帯も多く、ボールを受けても低い位置からスタートしているのでなかなかフィニッシュまで持ち込めない。彼女の攻撃力を活かすならやはりシャドーかCFなのだろう。それを認識させられたトレーニングマッチとも言えた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集部)

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