「悔しい想いしかしていない」清水梨紗。スペインと初戦で戦うパリ五輪、中2日の過酷日程で「大事になる」と断言したものとは?【なでしこジャパン】

2024年07月08日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「初戦に向けてまず一発」

清水はパリ五輪で躍動できるか。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 昨年の女子ワールドカップを戦う前、なでしこジャパンの清水梨紗は大舞台の戦いに臨むうえで「初戦が何より大事」と話していた。

 となると、今回のパリ五輪、グループステージ初戦のスペイン戦が最重要となる。その前提で、7月8日のなでしこジャパン練習初日、清水本人に訊いてみた。「この段階からスペインを意識していますか」と。すると、彼女は「深くは意識していませんが」と話し始めた。

「今日の練習もスペイン戦に繋がってきます。戦術云々ではなくコンディションや自分自身のレベルアップもそこに繋がってきますが、今は考えてなくて、毎日のトレーニングが一番重要だと考えています」

 パリ五輪は中2日という過酷日程で試合が行なわれる。なので、どうしても初戦で躓くとその後の戦いに大きな影響が出そうだ。その点を踏まえて、清水は初戦の重要性をどう考えているのか。改めてそう訊くと、次の答が返ってきた。

「仰られたように、中2日ということで"勢い"は大事になります。本当に慌てず、スペインとの初戦に向けてまず一発、チームとしてスタートダッシュを切れるかがすごく大事になってきます。そこに向けては気持ち、戦術面、コンディション面を高めていきたいです」
 
 コンディションを高める点で猛暑の中での練習は「暑熱対策としてはバッチリ」と清水は言う。

「過酷な中でのトレーニングはきついですけど、フランスに行った時に涼しいと思えるようにトレーニングできたらいいです」

 そんな清水は過去のワールドカップや五輪で「悔しい想いしかしていない」。
 
「次と言うのは嫌なので、強い気持ちで臨みたいです」

 その気持ちをピッチで表現できるか。本大会が楽しみだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集部)

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