【EL準決勝】ともに快勝! 決勝はセビージャとリバプールの初対決に

2016年05月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

過去に一度も対戦なし。新鮮なカードが決勝で見られることに。

ELでは前人未到の3連覇に挑むセビージャ。なお決勝戦はホームチームとして臨むこととなる。 (C) Getty Images

 5月5日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)準決勝・第2レグの2試合が行なわれ、セビージャとリバプールが決勝進出を果たした。
 
 ディフェンディングチャンピオンであり、3シーズン連続5度目の優勝を狙うセビージャは、シャフタール・ドネツクを相手に敵地での第1レグを2-2で終えており、有利な状況で決戦を迎えた。
 
 試合は9分、FWケビン・ガメイロが相手DFからボールを奪ってGKとの1対1を制し、ホームチームが先制。その後はともに慎重な試合運びとなったが、44分にシャフタールはスルーパスからエドゥアルドが同点ゴールを決めた。
 
 勢い付いたアウェーチームは後半開始直後から相手陣内に攻め入り、いきなりシュートまで持ち込んだものの、次の1点はセビージャにもたらされる。47分、スルーパスで抜け出したガメイロがGKをかわしてゴールに流し込んだ。
 
 さらにセビージャは59分、右サイドを駆け上がったマリアーノが強烈なミドルをゴール左隅に叩き込んで3点目。以降はシャフタールの良さを出させず、リードを守り切った。
 
 一方、第1レグでは後半アディショナルタイムにビジャレアルに決勝点を献上(0-1)したリバプール。引き分けて有利な状況でホームに帰るという目論見は崩れたものの、地力で勝るゆえ、落ち着いて第2レグに臨んだ。
 
 そんな彼らを勢い付ける先制点は、7分、ビジャレアルのオウンゴールで生まれる。左からのクロスがブルーノ・ソリアーノに当たり、ボールはゴールラインを割った。
 
 攻勢に立ったリバプールは、続いて63分、ロベルト・フィルミーノのパスで抜け出したダニエル・スターリッジがGKとポストに当てながらも追加点を挙げ、合計スコアでもビジャレアルを上回る。
 
 そしてトドメは81分。フィルミーノが左サイドを崩し、スターリッジのシュートが当たり損ねになったところを、アダム・ララーナが詰めてスコアを3-0とし、完全に勝敗を決した。
 
 こうして、5月18日にスイス・バーゼルのザンクト・ヤコブ・パルクで行なわれる決勝戦に駒を進めた両チーム。セビージャは前述の通り3年連続5度目、一方、リバプールは優勝した00-01シーズン以来4度目となる(ともにUEFAカップ時代を含む)。
 
 欧州の舞台において、これまで両チームの対戦はなく、新鮮な戦いが見られることとなった。
 
 ちなみにセビージャは05-06シーズンに最初に優勝した時、決勝で破った相手はイングランドのミドルスブラであり(4-0の大勝)、リバプールは前述の00-01シーズン、スペインのアラベスを延長戦のゴールデンゴールで下している(5-4)。
 
 ELに強いセビージャが、今回もその本領を発揮するか。あるいはリバプールが、ミラン相手に3点ビハインドから奇跡(追い付いてPK戦で勝利)を起こした04-05シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)以来となる欧州タイトル獲得でセビージャに優勝回数で追いつくか。非常に興味深い。
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