「ルカのような選手は二度と現れない」元クロアチア代表ラキティッチが語る“盟友”モドリッチの凄さ。「信じられない」と評した若手は?【インタビュー】

2024年06月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「あのレベルになれば、すべてがお見通し」

モドリッチ(左)について語ったラキティッチ(右)。(C)Getty Images

『サッカーダイジェストWEB』が日本独占契約を結んでいるスペインの『エル・パイス』紙が、サウジアラビアのアル・シャバブに所属する元クロアチア代表MFのイバン・ラキティッチのインタビューを実施。その一部を紹介する。

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――今回のEUROにはルカ・モドリッチ(38歳)、ロベルト・レバンドフスキ(36歳)クリスティアーノ・ロナウド(39歳)のようなベテランが参戦しています。そのクリスティアーノとアイメリク・ラポルト(30歳)はあなたと同じサウジアラビアでプレーしています。代表から引退したことを後悔していますか?

「いや、どんな選手にも引退するための完璧なタイミングというものがある。僕は代表に多くを捧げたし、逆にそのことでありとあらゆるものを与えてもらった。ほぼ13年間、100試合以上プレーした後、家族と過ごす時間を増やすタイミングが訪れたと考えた。家族は、僕のために多くの犠牲を払ってくれた」

――ルカ・モドリッチもあなたと同じ世代の選手です。

「あんなに小柄な選手が、どうしてあんなに大きくなれるんだろう(笑)。 ルカが仲間だと言えることが、僕たちにとってどんな意味を持つのか分かるかい? サッカー界においてルカと同じイメージ、同じ強さを持ったクロアチア人は、ニ度と現れないだろう。偉大なことを成し遂げ続けているにもかかわらず、親しみやすさや優しさは昔のままだ。彼は人生で多くのことを経験してきたし、自分が今持っているものすべてに感謝している。チャンピオンズリーグ(CL)の決勝の前に彼と話をする機会があった。これからもサッカーを楽しみたい、この調子で頑張りたいと言っていたよ。彼は自分のすべてを出し続けること以外、何も考えていない。練習に取り組む姿勢に変わりはないし、自分から逃げるような真似は絶対にしない。もう十分という考え方は彼には存在しない。まさにお手本さ。2018年に僕たちに起こったこと(W杯準優勝)はすべてそこから生まれた。ルカと監督(ズラトコ・ダリッチ)のリーダーシップのおかげだ。とにかく競争心の塊だ」
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――すべてのクロアチア人のように。

「そうだね。それは僕たちのDNAに刻まれている。同時に僕たちは常にスポーツシップの精神を尊重している」

――あなたはバルサと代表では、王様として君臨していたセビージャとは異なる役割を担っていました。どのように折り合いをつけていたのですか?

「自分がどこにいて、誰と一緒にいて、周りに何を与えられるかを理解しなければならない。メッシのいるバルサでも、ルカのいる代表でも、同じだった。パスの出し方について説明する必要なんてなかった。だってそうじゃない。メッシにスペースにパスを出すと伝える必要があったと思う? あのレベルになれば、すべてがお見通しなのさ」
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