【J1】"攻める"鹿島と"守る"大宮。互いに持ち味を出し合い痛み分けのドローに

2016年04月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

大宮は公式戦9試合負けなし。鹿島と首位・浦和との勝点差は5に開く。

カイオ(7番)と奥井(19番)が、サイドで激しいマッチアップを繰り広げた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 J1第1ステージ9節は4月30日、各地で5試合を開催。NACK5スタジアム大宮で行なわれた大宮対鹿島は、0-0で引き分けた。

 出場停止明けの金崎を2トップの一角で起用した鹿島は前半、その日本代表FWのドリブルでの仕掛けや、両SBの攻撃参加を活かしたサイド攻撃で圧力をかける。
 
 対する大宮は、自慢の堅守で鹿島の攻撃を撥ね返しつつ、家長のキープ力やD・ムルジャ、泉澤のスピードを活かしてカウンターを狙った。
 
 前半はスコアレスで終わったが、鹿島は丁寧なポゼッションからのサイド攻撃、大宮は組織的な強固な守備と、お互いに持ち味を出し合う緊張感ある展開だった。
 
 後半も鹿島が攻め、大宮が守る構図が続く。65分には小笠原のスルーパスで最終ラインの裏を取った伊東がクロスを上げるも、これはGK加藤がセーブ。また、金崎や土居が絡むコンビネーションでの中央突破には、CBの菊地、河本が立ちふさがった。
 
 結局、試合はそのまま0-0で終了し、勝点1を分けあった。
 
 石井監督が「チャンスを作っても、最後を決めないと試合には勝てない。そこは修正して行かなければならないが、僕自身がチームを勝たせる策を持っていなかったことを反省したい」と語ったように、鹿島にとっては勝点2を逃したゲーム。
 
 一方の大宮は、「試合の入りからタフにハードワークし、最後まで足を止めずにプレーしてくれた。集中力高くやってくれたことが無失点につながった。守備から攻撃のクオリティをしっかりやっていきたい」(渋谷監督)と攻撃面に課題は残ったが、チームのベースである堅牢な守備は機能した形だ。
 
 大宮はこれで公式戦9試合負けなし(4勝5分)でリーグ戦は暫定5位に。鹿島は暫定3位をキープしたものの、首位・浦和との勝点差は5に開いた。
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